ノーベル平和賞受賞者とともに

12月 6th, 2010

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ーベル平和賞受賞者とともに
反核キャンドル・メッセージ対話集会
    BAN NUKES! (核兵器は禁止せよ!)
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核兵器廃絶をめざすヒロシマの会特別企画
劣化ウラン兵器禁止国際共同行動デー参加
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2010年のノーベル平和賞受賞者世界サミットが広島で開催され、受賞者、受賞団体関係者が結集する貴重な機会を、核戦争による非人間的な被害の実態を現地で直接触れ、広島市民と対話・連帯して核廃絶キャンペーン行動の場として欲しい。
ノーベル平和賞受賞者サミットの広島訪問ゲストを、原爆ドーム前での反核キャンドル・メッセージ対話集会に招き、広島市民との交流を通じてヒロシマの想いを共有し、反核メッセージを、キャンドル1000本で共に描き、世界に発信する。
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日時:11月11日(木)17:30-19:00
場所:原爆ドーム横広場
主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
共催:NO DU ヒロシマ・プロジェクト
後援:広島市、(財)ヒロシマ平和文化センター、ANT-Hiroshima

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 プログラム
■「平和の灯」からの採火 
■音楽演奏:シスター山本(ギター&歌):田中利幸(尺八)  
■ノーベル平和賞受賞関係者スピーチ 

●Jonathan Granoff(Global Security Institute)
ジョナサン・グラノフ(グローバル・セキュリティー・インスティチュート)

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●Josef Gerson(American Friends Service Committee)
ジョセフ・ガースン(アメリカ・フレンズ奉仕団)

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●Jody Williams

ジョディ・ウィリアムズ(地雷禁止キャンペーンICBL)

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●原 廣司 (被爆者 ヒロシマを語る会)
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●Alyn Ware (International Peace Bureau , PNND)
アラン・ウェア(国際平和ビューロー、核軍縮核不拡散議員連盟)
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●Jayantha Dhanapala (PUGWASH) 
ジャヤンタ・ダナパラ (パグウォッシュ会議)
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●Vappu Taipale (IPPNW)
バプ・タイパレ(核戦争防止国際医師会議)

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白い渡り鳥

12月 6th, 2010

ホロコースト生存者ドキュメンタリー映画

『白い渡り鳥 - マックス・マインハイマー』

上映とアウシュビッツ生存者とヒロシマ被爆者の電話対談

■日 時: 2010年11月9日(火)18時~20時30分

■場 所: 広島市中区地域福祉センター(大手町平和ビル)5F大会議室

      広島市中区大手町4-1-1

      TEL 082-249-3114 

      電停「市役所前」 (広島市役所向かい側ビル)

■参加費: 無料

■ 第1部 キャロリン・オットー監督挨拶 

ドキュメンタリー映画『 白い渡り烏 - マックス・マインハイマー 』上映  

■ 第2部 テレビ電話によるドイツ~ヒロシマの対談……「体験をどう継承するか」

ホロコースト生存者マックス・マインハイマーさん

被爆者・原広司さん

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■プロフィール

●マックス・マインハイマーさん

 1920年ボヘミヤに生まれたユダヤ人。5人兄弟の長男。1943年、彼の妻を含む家族全員がアウシュビッツ強制収容所に入れられ、彼自身と一番年下の弟エドガーを除き、全員がナチスに殺害された。マックスとエドガーは、戦争末期にワルシャワに移送され、ナチスが破壊したユ ダヤ人街の清掃作業をさせられた。ロシア赤軍がポーランドに迫ってくると、今度はドイツのダッハウ強制収容所に移送され、最終的に米軍によってダッハウから解放された。戦後長く戦争体験については沈黙を続けていたが、1986年から証言活動を開始し、学校をはじめ公的な場所での証言を90歳になった今も行っている。

●原 廣司さん

 1931年広島県に生まれる。原爆投下の翌日、広島市に入り被爆した。当時13歳。その後国鉄広島工場に勤務し、矢野町議会議員を3期務める。1984年には 被爆者団体「ヒロシマを語る会」を結成、2001年には「被爆証言の会」を結成し、被爆証言活動を続けてきている。1984年8月6日に、原爆ドームの絵を描き始め、2009年には2500枚に達した。その間、2005年には1000枚達成を記念し「原爆ドーム絵画集」出版。2007年には高校教科書「日本現代史」に掲載される。海外にも反核平和の旅で、アメリカ、オランダ、ポーランド、フランス北朝鮮、中国などを訪問し、1990年にはアンネ・フランク資料館やアウシュビッツ資料館も視察している。

●キャロリン・オットー監督

 1991年に、マンハイマーの戦後初めてのアウシュビッツ訪問に付き添い、映像におさめる。2008年には、マンハイマーの日常生活と証言活動を取材録画し、『白い渡り烏』という題名でドキュメンタリー映画を完成させた。11月9日の集会では、このドキュメンタリー映画を上映した後、マンハイマー氏と広島の会場をスカイプでつなぎ、マンハイマー氏と被爆者代表の対談を希望し、今回その希望が実現することになった。
 

News Letter No.14

12月 6th, 2010

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「核なき世界」に逆行するアメリカの臨界前核実験に抗議する声明

10月 15th, 2010

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)は、下記の抗議声明分を発表し、在日アメリカ大使館、日本国総理大臣及び外務大臣宛に送付しました
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「核なき世界」に逆行するアメリカの臨界前核実験に抗議する声明
 米オバマ政権が9月15日に実施した臨界前核実験は、「核なき世界へ」と向かう国際的機運に逆流し、新たな核軍拡、核拡散をもたらすものであると断ぜざるをえない。
 米核安全保障局(NNSA)は、「保有する核兵器の安全性と効率性のためのデータを得る」ためであると発表し、「包括的核実験禁止条約(CTBT)」で禁止している核爆発を伴う実験ではない」と強弁している。
 しかし、米オバマ政権が今年4月に発表した「核態勢見直し(NPR)」では、「現有核兵器の機能維持、使用期限の延長」「核抑止力の維持」をうちだし、2011会計年度の予算教書(2010.2)では、核兵器関連予算を前年度比11%増の70億ドルとし、さらに今後5年間で50億ドルの上乗せをしている。
 今回および今後2回予定されている臨界前核実験の実施は、米オバマ政権が「強力な核抑止力」という上記の核政策を具体化したものにほかならない。
 オバマ大統領は昨年4月のプラハ演説で「核なき世界を」とアピールしたが、同じ演説において「世界に核兵器がある限り強力な核抑止力を維持する」と相矛盾する表明をしていることから明らかなように、ヒロシマ・ナガサキに投下した原爆がもたらした核兵器の未曾有の非人間的な悲惨さを理解していない。
 ヒロシマ・ナガサキはその体験から、核兵器の使用はもちろん存在そのものが、人類の存在と相容れない犯罪的な非人道的兵器であると信じる。
 米国政府にたいし、来年9月までに予定している臨界前核実験がCTBTの理念に違反し核拡散を誘発するものであると認識し、計画を即時中止するよう要求する。
 日本政府を含む各国が核兵器廃絶のため、臨界前核実験を含む全ての核戦力の維持、強化につながる核保有国の暴挙に断固とした態度を取るよう訴える。
 私たち広島市民は、「核なき世界を」めざす地球市民と共に、核兵器の違法性を明らかにし廃絶への確かな保証となる核兵器禁止条約の成立を諮るべく国際世論を高める行動を続けていくものである。
                          2010年10月14日

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会 
     Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
【共同代表】 青木克明 岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
【事務局】広島市中区本川町二丁目6番11号第7ウエノヤビル 5F
広島県生活協同組合連合会内
℡ 082-532-1311/Fax 082-232-8100

8・6ヒロシマ国際対話集会-反核の夕べ2010

7月 26th, 2010

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8・6ヒロシマ国際対話集会-反核の夕べ2010
 核兵器禁止条約実現のために
-核廃絶に向けたNGO国際共同行動を-

 人類史上最大の非人道的兵器である核兵器を違法と断ずる
国際法規は未だ無い。包括的に違法化すること、核兵器禁止
条約制定は、核なき世界実現の大前提だ。
 「核兵器禁止条約」実現とそのための一歩となるジュネーブ
条約追加議定書への「核兵器、ウラン兵器などの使用禁止条項」の
追加提起など、NPT後の反核運動の道標を被害の原点に立ち模索する。

日時 2010年8月6日(金) 4時~6時30分
場所  広島市まちづくり市民交流プラザ 6F マルチメディア
     広島市中区袋町6番36号 TEL082-545-3911 FAX082-545-3838
資料代 500円

<スピーカー>
■ ジョセフ・ガーソン(米フレンズ奉仕委員会)
   「NPT再検討会議後の核廃絶運動の展開」
■ 児玉 克哉(三重大学教授)
   「核兵器禁止条約のためのヒロシマ・ナガサキプロセス提唱」
■ 田中 利幸(HANWA運営委員)
   「ジュネーヴ追加議定書への核兵器使用禁止条項の追加提起」
■ メニュエル・ピノ(米国先住民活動家、スコッツデール・コミュニティ大学社会学教授)
   「米西南部ウラン鉱山・核被害の現場から」
■ ティム・ライト(ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)ニューヨーク・スタッフ)
   「核兵器禁止条約の取り組みの国際的状況」(仮題)
<コーディネーター>
■ 森瀧 春子 (HANWA共同代表)

主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

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   核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
【共同代表】 青木克明 岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
【事務局】  〒730-0802 広島市中区本川町2-6-11第7ウエノヤビル 5F
             広島県生活協同組合連合会内
  電話 082-532-1311 FAX 082-232-8100 
  Eメール hanwa@e-hanwa.org
ホームページ https://www.e-hanwa.org/
郵便振替 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」01300-2-50889

第10回HANWA総会・記念シンポジウム

7月 26th, 2010

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第10回HANWA総会・記念シンポジウム   

NPT再検討会議後の核廃絶への課題

日時:2010年5月22日(土)2時~5時
場所:広島平和記念資料館地下 メモリアルホール
   (資料代700円)

 NPT再検討会議(5月3日~5月28日)へのNGO派遣によるロビー活動、NGO会議などを通して、NPT再検討会議後の核廃絶の課題と展望をあらためて語って頂き、考えていく場とします。

第1部 2010年度総会(2時~3時)

第2部 記念講演とNPT参加報告(3時10分~5時)
  記念講演
  「NPT再検討会議後の核廃絶への課題」
  田中 熙巳 氏(日本被団協事務局長)
  NPTへの参加報告
  田中 利幸 HANWA運営委員 広島平和研究所教授
  岡村 信秀 HANWA運営委員 広島県生活協同組合連合会専務理事
  森滝 春子 HANWA共同代表 ICBUW広島オフィス事務局長
  特別挨拶
  「ルオーの「ミセレーレ」を広島市民に贈るにあたって」 ミセレーレ58点のスライド上映と解説
  佐藤 吉重 氏 (寄贈者)
  

主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
【共同代表】 岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
【事務局】  〒730-0012 広島市中区本川町2-6-11
              電話 082-532-1311 FAX 082-232-8100 
              Eメール hanwa@e-hanwa.org  
ホームページ https://www.e-hanwa.org/
郵便振替 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」01300-2-50889

News Letter No.13

7月 26th, 2010

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An Appeal by HANWA(Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition) to the 2010 NPT Review Conference

4月 19th, 2010

An Appeal by HANWA(Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition) to the 2010 NPT Review Conference

Japanese
 
The fundamental issue for the citizens of Hiroshima when discussing nuclear issues is the incomprehensibly vast number of people affected by the atomic bombing of Hiroshima that occurred on August 6 1945. That morning, the atomic bomb instantly killed 70,000 to 80,000 civilians and by the end of 1945, 140,000 residents of Hiroshima had died as a result of the bombing. Many others have subsequently died – often after experiencing a lifetime of suffering – or are still suffering from various diseases caused by the blast, fire or radiation. Hiroshima’s anti-nuclear and peace movements are hence firmly embedded in the understanding that the indiscriminate and mass killing of civilians using nuclear weapons is genocide and that the use of nuclear weapons – under any circumstances – is therefore clearly a crime against humanity. We also regard nuclear deterrence policies to be crimes against peace as explicated by the Nuremberg principle, as “nuclear deterrence” effectively means planning and preparing to commit indiscriminate mass killing, i.e. a crime against humanity, using nuclear weapons. To fail to recognize these fundamental precepts would mean a complete loss of the momentum of our anti-nuclear and peace movements.
 
As advocates for nuclear abolition, as well as citizens of the first city to feel the effects of a nuclear attack, we have frequently been disappointed by the fact that many politicians, bureaucrats and academics engage in discussions on various nuclear issues, including nuclear deterrence and disarmament, neglecting this basic and indisputable fact – that these concepts in fact signify the massacre of a large number of human beings (and many other creatures) using a weapon of mass destruction. They tend to deal with nuclear issues mainly within the frameworks of the “balance of power” between the nuclear states and of international politics. We strongly urge all who engage these issues to place humanity at the center of the problem and never forget the extreme cruelty of atomic bombing when entering into discussions on nuclear issues.
 
“One murder makes a villain, millions a hero. Numbers sanctify.” Henri Verdoux, a murderer, makes this statement shortly before being hanged in the film Monsieur Verdoux, produced by Charlie Chaplin in 1947. It seems that many of us are still influenced by this way of thinking. Indeed, despite countless publications, films and talks on the brutality of atomic bombing over the last 64 years, there is still not a single law anywhere in the world that criminalizes the use of nuclear weapons.
 
We appreciate that, in his speech in Prague in April 2009, U.S. President Barack Obama, clearly expressed his desire to abolish nuclear weapons, stating that “as the only nuclear power to have used a nuclear weapon, the United States has a moral responsibility to act.” Yet the U.S. bears not only a moral responsibility, but also a legal one for having committed the indiscriminate mass killing of Japanese civilians with nuclear weapons. On the basis of a clear recognition of this legal responsibility, we need to establish a universal principle, as well as international law, in which anyone or any government official attempting to use nuclear weapons should be prosecuted as a war criminal. As the world push for the abolition of nuclear weapons has grown, we feel it is now time to take affirmative action to make concrete proposals to establish the Nuclear Weapons Convention.
 
To this end, we offer the following proposals and requests.
 
(1) Establish the Nuclear Weapons Convention
 
In July 1996, the International Court of Justice issued an advisory opinion on the legality of the threat or use of nuclear weapons, which concluded that every nation has “an obligation to pursue in good faith and bring to a conclusion negotiations on nuclear disarmament in all its aspects under strict and effective international control.” Encouraged by this ICJ opinion, in 1997 Costa Rica submitted the world’s first Model Nuclear Weapons Convention (hereafter “Model Convention”), which was circulated in the UN General Assembly by the Secretary-General. At the NPT Preparation Conference in April 2007, Costa Rica, in cooperation with Malaysia, submitted an updated version of the Model Convention, proposing the immediate establishment of a Nuclear Weapons Convention.
 
Three NGOs, IALANA (International Association of Lawyers Against Nuclear Arms), IPPNW (International Physicians for the Prevention of Nuclear War), and INESAP (International Network of Engineers and Scientists Against Proliferation) also worked together to draft a comprehensive Model Convention. This Model Convention, which was updated in 2007, includes provisions prohibiting the development, testing, production, stockpiling, transfer, use and threat of use of nuclear weapons, as well as their elimination. ICAN (International Campaign to Abolish Nuclear Weapons) is now promoting this Model Convention worldwide.
 
Thus, the basic framework for a Nuclear Weapons Convention is already available in a concrete and comprehensive manner. We therefore urge all nations – both nuclear and non-nuclear states – to collaborate to speedily establish and ratify a Nuclear Weapons Convention based on the above-mentioned Model Conventions.
 
(2) A Proposal to Add an Article Prohibiting the Use of Weapons of Mass Destruction to the 1977 Protocol Additional to the Geneva Conventions.
 
Although we hope that many nations will soon take action to formalize the Nuclear Weapons Convention, it is expected that it will take at least five years for ratification. We therefore propose that as a step towards putting such a convention into effect, one of the existing international conventions be fully utilized to quickly criminalize the use of nuclear weapons and other radioactive weapons such as DU (depleted uranium) weapons.
 
In particular, we believe that Chapters II and III of Part IV, Section I  “Civilian Population” of the “Protocol Additional to the Geneva Conventions of 12 August 1949 and relating to the Protection of Victims of International Armed Conflicts, Signed on 12 December 1977” (hereafter “the Additional Protocol”) are well suited for this purpose. It is crystal clear that the use of nuclear and DU weapons are a violation of Article 51 (Protection of the civilian population) and Article 55 (Protection of the natural environment) of this Additional Protocol. (Please see the attached copy of Articles 51 and 55.)
 
In fact, in 1957, the International Committee of the Red Cross issued “Draft Rules for the Limitation of the Dangers Incurred by the Civilian Population in Time of War,” which included an article prohibiting the use of incendiary, chemical, bacteriological and radioactive weapons. During the process of drafting the Additional Protocol, countries including Romania, Yugoslavia and North Korea suggested naming the specific types of weapons of mass destruction to be banned, e.g., nuclear, chemical and biological weapons. However, due to political pressures from nuclear powers, in particular the U.S., Britain and France, proposals to include such a provision were eventually rejected.
 
It is immediately obvious, on reading the Additional Protocol, that the use of nuclear weapons contravenes this Protocol. However, because of the above-mentioned destructive attitude of nuclear powers, we need to include a provision which clarifies the criminality of the use of nuclear, radioactive, chemical and biological weapons as well as all weapons of mass destruction. The provision could read, for example, “It is prohibited under any circumstances to use nuclear, radioactive, chemical and biological weapons and all other weapons of mass destruction and indiscriminate damages.”  
 
Thus we would propose the addition of a straightforward and simple provision to the Additional Protocol, which would make the ban of the use of nuclear weapons a positive international law. It is uncomplicated and would therefore not require comprehensive discussion to draft the text of regulation. It only requires the political will of the majority of nations worldwide. We could then start drafting a more comprehensive nuclear weapons convention, including provisions to ban the production and testing of nuclear weapons.
 
We also urge the International Committee of the Red Cross and the UN to take the initiative to immediately ban the use of nuclear weapons by utilizing the 1977 Protocol Additional to the Geneva Conventions. This will certainly be a big step towards the abolition of nuclear weapons.
 
(3) A Proposal for Constructing “The North-East Asia Peace Community”
 
We believe that it is vital for the abolition of nuclear weapons to make North-East Asia a nuclear free zone. To this end, we strongly call on North Korea to immediately stop its nuclear weapons development program and China to eliminate all the nuclear weapons in its possession. However, to achieve this aim, it is necessary for the Japanese government to change its policy of relying on U.S. nuclear deterrence and accommodating U.S. military bases on Japanese soil. One of the Democratic Party’s campaign pledges during the September 2009 election was the establishment of an “equal partnership” with the U.S. based on Japan’s national “independence.” Yet, Japan’s new Democratic Party government is essentially using the same policies relied on for many years by the previous Liberal Democratic Party government and is still performing like a “vassal state” of the U.S.
 
It is essential for the construction of a nuclear free North-East Asia to create a stable and peaceful political environment in this region, in which North Korea would feel no need to wage war against neighboring nations. In other words, the construction of “the North-East Asia Peace Community” is a prerequisite for the construction of a nuclear free North-East Asia. We believe that the U.S. and Japan, two nations who together possess extremely powerful military strength that is directed against North Korea, must take the initiative to ease North Korea’s fear of attack by abolishing the U.S. nuclear deterrence policy as well as withdrawing American military forces from Japan, in particular from Okinawa and Iwakuni.
 
We therefore propose to hold a Six Nation NGO Conference in Hiroshima, instead of the Six Party Talks of governmental officials, in which various grass-root civil groups and organizations from the six nations meet and discuss what should be done in order to construct “the North-East Asia Peace Community.”
 
(4) Support for Constructing “The Nuclear Free European Community”
 
The U.K. possesses 160 nuclear warheads and France possesses 300. However, as the Cold War ended many years ago, the role of these nuclear weapons as deterrents against Russian attacks on Western Europe has long been obsolete. In fact there is no longer any strategic necessity to keep nuclear weapons in Europe. Moreover, the majority of British citizens do not think that replacing the existing submarine-based Trident weapons system at huge cost is justifiable. British citizens want to abolish their nuclear missiles. Germany has started working to remove U.S. nuclear weapons from its territory, and a bill calling on the U.S. to withdraw its nuclear weapons from the country was proposed at the Belgian Parliament last year.
 
In short, if the British and French governments move boldly to abolish all nuclear weapons in their countries’ possession, the EU could become a nuclear free zone. We believe that the establishment of a nuclear free EU would have enormous moral and political impact on the U.S., Russia and other nuclear powers, as well as nations currently seeking to possess such weapons of mass destruction. We therefore urge the British and French governments to immediately eliminate all their nuclear weapons. At the same time we wholeheartedly support the nuclear abolition movement promoted by European civil organizations such as CND (the Campaign for Nuclear Disarmament).
 
(5) A Demand to End the Use of Nuclear Energy
 
We believe that the abolition of nuclear weapons cannot be achieved so long as the so-called “peaceful use of nuclear energy” continues. Some claim that the use of nuclear energy is a good strategy to tackle global warming caused by human-made carbon dioxide. However, we need to consider the many problems associated with the use of nuclear energy, including the enormous cost of the construction and operation of nuclear power stations and other related facilities, the question of dealing with large quantities of radioactive materials including the problem of storing high-level radioactive waste over many hundreds of years, the uneconomical and dangerous “recycling of nuclear fuel,” and the danger of nuclear accidents which would cause great harm to human beings and the natural environment.
 
If we take these problems into account, it becomes clear that there is no credibility in the argument for the so-called “economic advantage” of nuclear energy. We therefore believe that the use of nuclear energy, which is directly linked to the production of nuclear and DU weapons, should be stopped immediately, and that the huge sum of money currently allocated for nuclear energy should be redirected towards the development of various alternative and environmentally friendly energy sources. The creation of a safe environment is an important part of our peace movement, as is the protection of the natural environment that secures the harmonious co-existence of all creatures on this planet.
 
(6) A Proposal for the Elimination of Structural Violence instead of The War Against Terrorism
 
It is often said that there is a danger that terrorist groups may acquire nuclear weapons, and President Obama also repeats this possibility in his public speeches. Indeed, Obama has essentially inherited Bush’s “war against terrorism” without any fundamental changes, and is hence conducting military operations for this purpose in places such as Afghanistan and Pakistan. However, the largest number of victims of these operations are not the so-called terrorists but ordinary civilians. Many civilians have been killed or injured by aerial bombings conducted by U.S. forces in these countries, and as a result, these people, who have lost their families and relatives, have become refugees. We, the citizens of Hiroshima, the city that experienced one of the most horrific of indiscriminate bombings, cannot remain silent about the similar bombing of civilians conducted by countries like the U.S. and Israel.
 
It is clear that so-called “structural violence” – poverty, discrimination and the abuse of human rights, for example – is the real cause of terrorism. The war against terrorism, which inevitably creates a large number of civilian causalities, makes more civilians poverty-stricken and creates massive numbers of refugees. The desperate and demoralizing social conditions thus created are becoming further incentives for terrorist activities. The best tactic to prevent terrorist groups from acquiring nuclear weapons is therefore not waging a war against terrorism but eliminating the source of this “structural violence”. We therefore call on countries such as the U.S., Russia, France, the U.K., China and Japan to reallocate their large military budgets to helping the huge number of people in the world who are in desperate need of assistance for their survival. Although this kind of policy may give the impression of being a round-a-bout way of tackling the problem of terrorism, we believe that building a peaceful and stable society is the best and most effective approach to this serious problem.
 
The above-mentioned demands and proposals are all essential for the ultimate abolition of nuclear weapons. Yet we strongly believe that they are all achievable, provided we place humanity at the center of our activities. As the NPT Review Conference approaches, we are determined to work together with all groups and peoples actively involved in anti-nuclear and peace movements all over the world, fully utilizing our experience as residents of the city that fell victim to the world’s first and deadliest nuclear attack.
 

Attachments
The Protocol Additional to the Geneva Conventions of 12 August 1949 and relating to the Protection of Victims of International Armed Conflicts, Signed on 12 December 1977
 
Art 51. – Protection of the civilian population
 
1. The civilian population and individual civilians shall enjoy general protection against dangers arising from military operations. To give effect to this protection, the following rules, which are additional to other applicable rules of international law, shall be observed in all circumstances.
 
2. The civilian population as such, as well as individual civilians, shall not be the object of attack. Acts or threats of violence the primary purpose of which is to spread terror among the civilian population are prohibited.
 
3. Civilians shall enjoy the protection afforded by this section, unless and for such time as they take a direct part in hostilities.
 
4. Indiscriminate attacks are prohibited. Indiscriminate attacks are:
(a) those which are not directed at a specific military objective;
(b) those which employ a method or means of combat which cannot be directed at a specific military objective; or
(c) those which employ a method or means of combat the effects of which cannot be limited as required by this Protocol;
 
and consequently, in each such case, are of a nature to strike military objectives and civilians or civilian objects without distinction.
 
5. Among others, the following types of attacks are to be considered as indiscriminate:
 
(a) an attack by bombardment by any methods or means which treats as a single military objective a number of clearly separated and distinct military objectives located in a city, town, village or other area containing a similar concentration of civilians or civilian objects;
and
 
(b) an attack which may be expected to cause incidental loss of civilian life, injury to civilians, damage to civilian objects, or a combination thereof, which would be excessive in relation to the concrete and direct military advantage anticipated.
 
Art 55. Protection of the natural environment
 
1. Care shall be taken in warfare to protect the natural environment against widespread, long-term and severe damage. This protection includes a prohibition of the use of methods or means of warfare which are intended or may be expected to cause such damage to the natural environment and thereby to prejudice the health or survival of the population.
 
 
2. Attacks against the natural environment by way of reprisals are prohibited.

2010年NPT再検討会議に向けて—「核廃絶をめざすヒロシマの会」HANWAからの提言—

4月 19th, 2010

2010年NPT再検討会議に向けて 
—「核廃絶をめざすヒロシマの会」HANWAからの提言 —

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平和構築と核廃絶を願って活動を続ける私たち広島市民にとって、最も根本的で重要な思想的出発点は、1945年8月6日、広島市に対する原爆攻撃で無数の人たちが殺傷されたという厳然たる事実です。その日の朝、原爆は推定7万人から8万人という数の市民を一瞬のうちに殺戮し、年末までに14万人にのぼる数の市民が原爆のために死亡しました。その後も、さらに数多くの人たちが放射能に健康を冒され続け、苦痛の末に亡くなっておられますし、いまもまだ苦しんでいる被爆者の人たちが多くおられます。広島の反核平和運動は、したがって、いかなる場合も、核兵器による市民の無差別大量虐殺はジェノサイドであり、それゆえ明らかに「人道に対する罪」である、という認識に深く根付いています。さらに、「核抑止政策」は、ニュールンベルグ原則によって規定されている「平和に対する罪」であると私たちは確信します。なぜなら、「核抑止力」の実態は、核兵器を使って無差別大量虐殺=「人道に対する罪」を犯す計画を立て、且つその準備をしているということであるからです。これらの根本原則の認識を失うことは、反核平和運動の原動力を失うことを意味します。

政治家、官僚、有識者の中には、この根本原則、すなわち人間のみならず多くの生物を無差別に殺傷し環境を徹底的に破壊することの重大な意味を忘れて、あるいは無視して、核抑止や核軍縮などの様々な核関連問題の議論を展開する人たちがおられることに、核兵器による最初の被害都市である広島の市民として、私たちはしばしば失望させられます。これらの人たちは、核問題を主として核保有国間の「力の均衡」や国際政治という政治構造の観点からのみ捉えるという傾向が強くあります。したがって、核問題に関わる全ての人たちに、いかなる時も原爆攻撃の極端な非人道性、残虐性を決して忘れることなく、いかなる議論にも「人間性」をその中心に置くことを忘れないように、私たちは強く要求します。

「一人殺せば悪党で、数百万人殺せば英雄。数が犯罪を神聖化する。」これは、チャーリー・チャップリンが、1947年の自作自演映画、『殺人狂時代』の中で、ギロチン台に上る直前の主人公に吐かせている台詞です。人類を絶滅させうる核兵器を保有し、核抑止力を唱えている国の政治家たちが英雄視されているという状況は、いまも基本的には変わっていません。しかも、この64年間、原爆がもたらす悲惨さを訴える様々な出版物や映画などが無数に出されてきたにもかかわらず、世界中で核兵器使用を犯罪と明確に認定する法律はいまだに一つとして存在しません。

アメリカのオバマ大統領が昨年4月のプラハ演説で、核廃絶に向けて、「原爆を使ったことのある国として、行動する道義的責任がある」ことを認めたことを私たちは歓迎します。しかし、アメリカには「道義的責任」のみならず、無差別大量虐殺を犯した「法的責任」が厳然としてあり、将来、再び核兵器を使用する者があるならば、誰であろうとその犯罪の「法的責任」を徹底的に追及されるべきであるという世界共通の認識と実定法の存在が必要不可欠です。核廃絶に向けての気運が世界各地で高まっている今こそ、核廃絶に向けての、抽象的な議論ではなく、「核兵器禁止条約」の設置を主要な柱とする具体的な諸提案を行い、それらを実現させていく必要があると私たちは考えます。

このような状況と認識の上に立って、私たちは以下のような要求と提案を行います。

(1)「モデル核兵器禁止条約」の実定法化の要求

1996年7月、国際司法裁判所が核兵器の威嚇または使用に関して、国際法の観点から勧告意見を出し、その結論において、「(全ての国が)厳重かつ効果的な国際管理の下における、あらゆる点での核軍縮に導かれる交渉を誠実に遂行し、かつ完結させる義務が存在する」ことを確認しました。これに触発された形で、1997年、コスタリカが初めて作成した「モデル核兵器禁止条約」(以下「モデル条約」と略)が国連総会で配布されました。前回、2005年のNPT再検討会議では、マレーシア、コスタリカなど6カ国が国際司法裁判所の勧告意見のフォローアップとして、「核兵器のない世界の構築および維持のために求められる法的、技術的及び政治的要素」と題する作業文書を提出し、核兵器禁止条約の速やかな設置を求めました。さらに、2007年の「2010年NPT運用検討会議 第1回準備委員会」に、コスタリカはマレーシアと共同でモデル条約の改訂版を提出しています。

  NGOの分野でも、IALANA(国際反核法律家協会)、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)、INESAP(拡散に反対する技術者と科学者の国際ネットワーク)が中心となって、核兵器の開発、実験、生産、貯蔵、移譲、使用および使用の威嚇の禁止、ならびに全廃といった様々な面にわたる総合的なモデル条約を作成し、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が現在その普及に努力しています。

したがって、核兵器禁止条約について具体的な議論ができる土台である包括的な「モデル条約」はすでに存在しているのですから、これらのモデル条約に基づいて一日も早く実定法を設定し、全ての核保有国のみならず、非保有国も、これに署名し批准することを私たちは各国政府に強く要求します。
(2)「ジュネーブ条約追加議定書」に「大量破壊兵器使用禁止」の項目を追加する提案

「モデル核兵器条約」の実定法化に向けて具体的に世界各国がただちに動き出すことを私たちは強く望みますが、その内容が多義にわたることから、実現には少なくとも数年はかかることが予測されます。したがって、それに先だって、核兵器を含む「大量破壊兵器」の使用禁止だけは速やかに国際法として実定法化するために、1978年に効力発生した「1949年8月12日のジュネーブ諸条約に追加される国際的武力紛争の犠牲者の保護に関する議定書」、いわゆる「1977年ジュネーブ条約追加議定書」(以下「追加議定書」と略)を利用することを、私たちは提案します。

「追加議定書」の第4部、とりわけ51条〜55条(添付の関連条約からの抜粋を参照)は、市民への無差別攻撃、市民の生存生活手段ならびに環境の破壊を明確に禁止しています。実は、赤十字国際委員会が、すでに1957年に、「戦時市民に起きる危険を制限するための規則案」を作成しており、この規則案の中では、「焼夷弾、化学・生物兵器、放射能兵器」などを広域にわたって使用して市民を危険にさらすことを禁止する条項が含まれていました。また「追加議定書」草案作成の段階でも、化学・生物兵器、核兵器を含む全ての大量破壊兵器の使用を禁止する条項を「追加議定書」に含めるようにという提案が、数度にわたって数カ国から行われました。しかし、主として核保有諸国による反対のために、大量破壊兵器使用禁止が国際条約として明文化されることはありませんでした。

そこで、「追加議定書」の第4部に、「いかなる状況においても、核兵器・ウラン兵器などの放射能兵器、化学・生物兵器、焼夷弾など、市民を危険にさらし環境を破壊する可能性のある全ての大量破壊兵器・無差別殺傷兵器の使用を禁止する」という内容の一条項を追加することを私たちは提案します。この「追加議定書」の利用は、複雑な条案の作成と議論に多くの時間を費やす必要がなく、各国にその実現に向けての政治的意欲と行動を促しさえすれば、すみやかに実現できるという有利な点があります。「追加議定書」作成に大きな貢献をした赤十字国際委員会ならびに国連がイニシアティブをとり、世界各国にこの提案を呼びかけ、一日も早く「核兵器禁止」の国際法化を実現することを強く要望します。核兵器使用禁止条項の「追加議定書」への追加は、核兵器廃絶に向けての大きな一歩になることは間違いありません。

(3)「北東アジア平和共同体」構築の提案

北東アジアが非核地帯となることが、核の全面的廃絶に向けての重要な一段階として必要であると私たちは考えます。とくに北朝鮮が核兵器の開発をただちに停止し、中国も自国が保有する核兵器を廃絶する政策を打ち出し且つ実施して行くことを私たちは要望します。しかし、そのためには、同時に、日本政府が「核の傘」と米軍基地に依存する政策をただちに止めることが必要不可欠です。新しく政権についた民主党の政策の一つは、「対等の日米関係」に基づく外交関係の構築のはずでした。しかしながら、核抑止政策においても米軍基地移転問題においても、民主党は「対等の関係」どころか、自民党前政権とほとんど変わらない「米国追従政策」を取り続けています。

北東アジアに非核地帯を構築するためには、まずはこの地域を、北朝鮮に戦争をしなければならないような状況でないことを確信させるような、安定した平和な政治環境にすることが必要です。したがって、「東北アジア不戦共同体」あるいは「北東アジア平和共同体」を建設することが、その必要条件とされなければなりません。北朝鮮の戦争への恐怖を和らげるためには、軍事的に圧倒的な優位に立ち、日本、とくに沖縄と岩国に強大な軍事力を置くアメリカ政府と日本政府が、核抑止政策をただちに廃止し基地を日本から撤退させることで、緊張緩和のイニシアティブをとることが不可欠であると私たちは考えます。

そのような要望を関係各国政府に伝え、「北東アジア平和共同体」の実現のために私たちは何をすべきかを議論するために、「北朝鮮問題6者協議」に変わる、6カ国の様々な草の根の市民運動組織が集まる会議を広島で開催することを提案します。
(4)「EU(欧州共同体)非核地帯」構築の要望

英国は160発、フランスは300発の核弾頭を現在保有しています。しかし、冷戦が終わって長年たっている現在、英仏両国の核兵器がロシア(旧ソ連)に対する「戦争抑止力」として機能しているとはとうてい考えられず、ヨーロッパに核兵器を置く戦略的必要性は全くありません。しかも、英国では、老朽化した潜水艦積載用核ミサイルの更新のために巨額の国費を使うことの正当性に国民の大多数が疑問を持ち、核廃棄を望んでいます。ドイツもまた、自国からの米軍の核兵器の撤廃を求めて大きく動き出しました。ベルギー議会でも、昨年、米軍の核兵器撤去を求める法案が提出されました。
したがって、英国ならびにフランス政府が、なんら戦略的意味を持たない核兵器を廃絶する決断を勇気を持って行えば、欧州共同体を「非核地帯」とすることが容易にできます。「EU非核地帯」の構築は、米国・ロシアをはじめその他の核保有国に大きな道義的影響を与えずにはおかないと私たちは考えます。それは核の全面的廃絶に向けての大きな前進となるはずです。それゆえ、私たちは英仏両政府に速やかに自国の核廃絶を行うことを強く要望すると同時に、CND(「核軍縮キャンペーン」)をはじめとするヨーロッパの反核平和諸団体の核廃絶の要求運動を強く支援します。
(5)「原子力利用政策」廃止の要求

核兵器廃絶は、いわゆる「原子力平和利用」がある限り不可能であると私たちは考えます。人為的二酸化炭素による地球温暖化に対処する方法として原子力の利用を主張する人たちがいますが、原子力発電所の建設と稼働、原発からでる多量の汚染物質の処理と長期にわたる維持管理、実益に結びつかない核燃料サイクルなどに要する多大なエネルギーと人体ならびに環境に与える放射能汚染の高い危険性を考慮するならば、その経済的効率性にあまりにも疑問が多くあることは明らかです。したがって、核兵器製造に直結し、放射性廃棄物が劣化ウラン兵器として利用される原子力のエネルギー利用は早急に停止し、原子力産業に投資している多額の予算を、環境を破壊しない代替エネルギーの開発に振り向けることを私たちは要求します。私たちが安心して暮らしていける社会環境を作り、全生態系が調和を保って存続していけるような自然環境を維持し守ることは、平和運動の重要な一部であると私たちは信じます。
(6)「テロとの闘い」よりは「構造的暴力の解消」をという提言

テロ・グループが核兵器を入手し使う恐れがあるという意見を私たちはたびたび耳にしますし、アメリカ大統領オバマ氏もそのことを繰り返し主張しています。そしてブッシュ前大統領が始めた「テロとの闘い」をオバマ氏も基本的にはそのまま継続し、アフガニスタンやパキスタンをはじめ様々な地域で、そのための軍事作戦を展開しています。ところが、この「テロとの戦争」で最も多くの犠牲者を出しているのは、いわゆるテロ・グループではなくて、一般市民です。多くの一般市民が対テロ空爆のために殺傷され、その結果、家族や親族を失った人たちを難民化させるという悲惨な状況をいまも作り出しています。原子爆弾による極度の無差別爆撃を受けた広島の市民として、私たちはとりわけ、一般市民に対する米国やイスラエルの無差別空爆には強く非難の声を上げざるをえません。

テロ暴力の真の原因は、貧困や差別などのいわゆる「構造的暴力」であることは明らかです。一般市民の犠牲を多くともなう「テロとの闘い」は、市民をますます貧困化させ窮地に追いやり、彼らにとって希望のない社会状況をさらに悪化させることによって、テロ暴力を引き起こす原因をさらに増加させています。それゆえ、テロ・グループの核兵器入手を防ぐ方法は、「テロとの闘い」などではなく、「構造的暴力」を引き起こしている原因そのもの、すなわち貧困や差別を取り除くことです。したがって、現在、軍事費に巨額の予算を使っているアメリカをはじめその他の核保有国、ならびにいわゆる先進諸国に、自国の軍事費の多くを世界各地で貧困に喘いでいる人たちの救済のために振り向けるよう強く要望します。一見遠回りに見えるこうした平和で安定した社会の建設こそ、最も効果的なテロ対処法であると私たちは信じます。

以上、6点にわたる要望と提案は、核兵器の廃絶にとってどれも重要であり、最初に述べたように、そのための議論と行動の中心にしっかりと「人間性」をおけば、どれも必ず達成可能であると私たちは確信します。NPT再検討の年に当たり、私たちは核廃絶の決意を新たにし、これまで続けてきた被爆地からの努力をさらに強めていくつもりですし、世界各地で行動しているあらゆる反核平和運動組織と連帯の輪を広げていきたいと希望しています。

「核廃絶をめざすヒロシマの会」
HANWA(Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition)
ホームページ:https://www.e-hanwa.org/

添付資料:
ジュネーブ条約追加議定書からの抜粋

第35条(基本原則)
1. いかなる武力紛争においても、紛争当事国が戦闘の方法及び手段を選ぶ権利は、無制限ではない。
2. 過度の傷害又は無用の苦痛を与える兵器、投射物及び物質並びに戦闘の方法を用いることは、禁止する。
3. 自然環境に対して広範な、長期的なかつ深刻な損害を与えることを目的とする又は与えることが予想される戦闘の方法及び手段を用いることは、禁止する。

第51条(文民たる住民の保護)
1. 文民たる住民及びここの文民は、軍事行動から生じる危険に対して一般的保護を享有する。この保護を実効的なものとするため他の適用可能な国際法の規則に追加される次の規則は、いかなる状況の下においても、遵守するものとする。
2. 文民たる住民全体及び個々の文民は、攻撃の対象としてはならない。文民たる住民の間に恐怖を広めることをその主たる目的とする暴力行為又は暴力による威嚇は、禁止する。
3. 文民は、敵対行為に直接参加していない限り、かつ、その期間はこの節に規定する保護を享有する。
4. 無差別攻撃は、禁止する。無差別攻撃とは、次の攻撃であって、それぞれの場合に、軍事目標及び文民又は民用物に区別なしに攻撃を与える性質を有するものをいう。
(a) 特定の軍事目標を対象としない攻撃
(b) 特定の軍事目標のみを対象とすることのできない戦闘の方法及び手段を用いる攻撃
(c) この議定書に規定する限度を超える影響を及ぼす戦闘の方法及び手段を用いる攻撃
5. とくに次の攻撃は、無差別とみなす。
(a) 都市、町村その他の文民若しくは民用物の集中している地域に所在する多数の明白に分離した別個の軍事目標を単一の軍事目標として取り扱うような方法及び手段を用いた砲爆撃による攻撃
(b) 予期される具体的かつ直接的な軍事的利益との比較において、過度に、巻き添えによる文民の死亡、文民の傷害、民用物の損傷又はこれらの複合した事態を引き起こすことが予測される攻撃

第54条(文民たる住民の生存に不可欠なものの保護)
1. 戦闘の方法として文民を餓死させることは、禁止する。
2. 文民たる住民又は敵対する紛争当事国に対し、食糧、食糧生産のための農業地域、作物、家畜、飲料水の施設及び供給設備並びに灌漑設備のような文民たる住民の生存に不可欠なものを、生命の維持手段としての価値を否定するという特別の目的のために攻撃し、破壊し、移動させ又は役に立たなくすることは、文民を餓死させるためであるか、文民を退去させるためであるか、その他の動機によるものであるかを問わず、禁止する。

第55条(自然環境の保護)
1. 戦闘においては、広範な、長期的なかつ深刻な損害から自然環境を保護するため、注意を払う。保護には、自然環境に対してそのような損害を与え、住民の健康もしくは生存を害することを目的とする又は害することが予想される戦闘の方法又は手段の使用の禁止を含む。

核兵器廃絶のための10月ヒロシマ行動

9月 22nd, 2009

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国際市民シンポジウム  

核兵器のない世界へ-今こそ飛躍を!
〜ヒロシマから、2010年ニューヨークへ〜
 

●日時:10月18日(日) 14:00〜17:00

●場所:世界平和記念聖堂  

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ICNND日本NGO市民連絡会(ICNND Japan NGO Network)のホームページに10月17日の対話の発言・資料、18日のシンポジウムの動画などがアップされています。ご覧ください。

http://icnndngojapan.wordpress.com/

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 <パネリスト> 

レベッカ・ジョンソン (英国アクロニム研究所所長)
ティルマン・ラフ   (ICNND NGOアドバイザー)
田中照巳       (連絡会共同代表、日本被団協事務局長)
川崎 哲       (ICNND NGOアドバイザー)     
 
  

<コーディネーター>
森瀧春子       (連絡会共同代表、HANNWA共同代表)

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キャンドル・メッセージ
「NUCLEAR FREE」(核なき世界を)

●日時:10月17日(土)17:30 ~

●場所:原爆ドーム前広場

ひとりひとりの「核なき世界へ」の思いを、1,000本のキャンドルで、「NUCLEAR FREE」 と描き出し世界へ届ける。

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主催:ICNND日本NGO・市民連絡会/広島実行委員会
共催:(財)広島市平和文化センター

広島実行委員会窓口:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
〒730-0802広島市中区本川町6-11 第7ウエノヤビル 広島県生活協同組合連合会内
TEL 082-532-1311(HANWA専用)FAX 082-232-8100
Eメール hanwa@e-hanwa.org
HP   https://www.e-hanwa.org/
 

※賛同金など詳細は広島実行委員会の項をごらんください。

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 <関連行事のご紹介>

【ICNND国際委員とNGO側のラウンドテーブル(意見交換会)】 

●10月17日(土)13:00-14:30  広島市内

核兵器廃絶のための緊急集会(予定)】 (広島市と市民の共同行動)折鶴&人文字メッセージ(内容未確定)●日時:10月17日(土)14:00~ ●場所:旧広島市民球場