Archive for the ‘お知らせ’ Category

世界のヒバクシャと連帯し学ぶ会

日曜日, 7月 7th, 2013

130716 ピーター・ワッツ講

世界のヒバクシャと連帯し学ぶ会
-ウラン鉱山被害とたたかう豪・ピーター・ワッツさんの証言-

【講演】ピーター・ワッツ(オーストラリア反核連合共同代表)

【演題】福島第一原発を動かした燃料―オーストラリアの
   ウラン採掘問題を考える

日時 2013 年7月16日(火) 午後6時半~8時半

場所 平和記念資料館 地下 会議室Ⅰ
( 広島市中区中島町1-2 電話:082-241-4004 )

資料代 500円

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 オーストラリアのウラン採掘は地元の先住民の
生活・文化に大きな影響を与えてきました。彼らは、
ウラン産業の自分達の生活・文化に対する影響や、
海外輸出のもたらす帰結に関し懸念・関心を抱き、
長きに渡り抵抗活動をしてきました。今回の講演は
オーストラリア反核連合(Australian Nuclear Free
Alliance)の代表であり、オーストラリア先住民である
ピーター・ワッツ氏がオーストラリアにおけるウラン産業と
それのもたらす環境や先住民文化への影響について語ります。

【ピーター・ワッツさんプロフィール】

オーストラリア反核連合共同代表。
南オーストラリア州のアラブナ族の先住民グループの
出身。南オーストラリア州州都のアデレード生まれ。
母と祖母が、1950-60年代に英国が南オーストラリア
州で行った核実験により被曝。アラブナ族住民は、
近隣にあるオリンピック・ダムというウラン鉱山(世界一の
埋蔵量)採掘によって環境に多大な被害を受け、
抵抗活動を行ってきた。オーストラリア反核連合は、
オーストラリア、特に先住民の土地における核開発に
関心を寄せるオーストラリア先住民とNGOが集まって
1997年に結成した草の根組織。オーストラリア
反核連合は、オーストラリアにおける全てのウラン
採掘と核廃棄物放棄の中止を求め、また、オーストラリア産
ウランの海外輸出及び福島第一原発での東京電力による
オーストラリア産ウランの使用に関する調査を豪州政府に
要求している。

主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

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核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
【共同代表】 青木克明 田中利幸 森瀧春子
【事務局】〒730-0005 広島市中区西白島18-4 城北ビル2F 足立修一法律事務所内
【TEL】 082-211-3342 
【メール】 hanwa@e-hanwa.org  
【ホームページ】 https://www.e-hanwa.org/
【郵便振替】「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」01300-2-50889
【年会費】 2,000円 
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HANWA総会と記念講演「ヒロシマとフクシマ ~放射線被ばくの原点から考える~ 」

火曜日, 5月 8th, 2012

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)総会
記念講演
ヒロシマとフクシマ
~放射線被ばくの原点から考える~

2011年3月11日の東日本大震災と連動した福島原発事故による被害の拡大は、先の見えない放射線被害の危険性への警鐘を鳴らし続け、人類の生きるべき方向を根底から問い直しています。
福島の今の状況と今後どのような状況が予測されるかを学び、新たに生み出された原発被害者の援護とともに、再稼働をはじめとする原発推進維持体制を許さないために、わたしたちは今何をなすべきか、共に考え行動を起こしていきたいと考えています。
核被害に苦悩してきたヒロシマは、フクシマの、世界の、核被害者と連帯して「核と人類は共存できない」ことをあらためて強く訴えます。
みなさま、奮ってご参加ください。

 日 時: 5月13日(日)15:00 〜16:30
※ 当日14:00~14:50にHANWA総会を開催します。
HANWA会員のみなさまは14:00に会場にお越しください。

 会 場:広島YMCA本館 404会議室

(住所:広島県広島市中区八丁堀7-11 TEL:082-227-6816)

 資料代:500円

 プログラム:

• 記念講演「福島原発事故から何を学ぶべきか」
講師:鎌田 七男さん
(HANWA顧問、広島原爆被爆者援護事業団理事長、元広島大学原医研所長)

• コメント
宗藤尚三さん(日本基督教団牧師)
足立修一さん(弁護士・日本反核法律家協会)

主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
【事務局】広島県生活協同組合連合会内
TEL 082-532-1311(HANWA専用) FAX 082-232-8100
Eメール hanwa@e-hanwa.org
HP https://www.e-hanwa.org/

2012年5月13日HANWA総会&鎌田七男さん講演(PDFファイル)

広島実行委員会の呼びかけ(核兵器廃絶のための10月ヒロシマ行動の呼びかけ)

水曜日, 9月 9th, 2009

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核兵器のない世界へ-今こそ飛躍を!
〜ヒロシマから、2010年ニューヨークへ〜

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 今、核兵器廃絶のため世界的な潮流が動き出しているなかで、10月17日から20日まで、「核拡散・核軍縮に関する国際委員会(ICNND)第4回会合」が、広島で開催されます。

 ICNND日本NGO市民連絡会 では、この機会をとらえ、ヒロシマから世界に向かって核なき世界を実現していくための市民の行動を起こそうと、次頁の取り組みを計画しています。来年のNPT再検討会議に向けての具体的な行動に全国から10月の広島に集まってこようとしています。この取り組みを成功させるためには、地元広島の力がかかせません。

 そこで、地元の平和団体、グループ、個人のみなさんによる実行委員会を結成することにいたしました。広島で反核平和のために活動されている団体・グループ、そして市民のみなさん、ぜひ広島実行委員会に参加いただき、この取り組みを支え成功させ、NPT再検討会議に向けて明確なヒロシマのメッセージを発していきましょう。

●第2回、広島実行委員会(10月8日)にご参加ください。

●下記の一連の取り組みの賛同団体、賛同者になってください。 

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広島実行委員会開催について

 091017-18-3.gif091017-18-3.pdf

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第2回 広島実行委員会

●日時:10月8日(木)18:00 ~ 20:00

●場所:広島平和記念資料館地下・会議室Ⅱ

実行委員会に参加していただける方は窓口にご連絡ください。)


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※ 賛同カンパのお願い 一連の10月広島イベントは賛同くださる皆様からのカンパによって運営されます。ご支援のほどよろしくお願い致します。

団体賛同金 1口 10,000円~  個人 1口 1,000円~

振込先:◆郵便振替口座:00200-5-108274  
     加入者名:「ICNND日本NGO連絡会」

※ 他行からのお振込の場合:
  ゆうちょ銀行 〇二九(ゼロニキュウ)店 当座0108274

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主催:ICNND日本NGO・市民連絡会/広島実行委員会
共催:(財)広島市平和文化センター

広島実行委員会窓口:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
〒730-0802広島市中区本川町6-11 第7ウエノヤビル 広島県生活協同組合連合会内
TEL 082-532-1311(HANWA専用)FAX 082-232-8100
Eメール hanwa@e-hanwa.org
HP   https://www.e-hanwa.org/
 

ホームページアドレス移転のお知らせ

日曜日, 3月 2nd, 2008

3月1日より、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」のホームページを、今ご覧頂いているアドレスに移転いたしました。

アドレスは次のようになります。

https://www.e-hanwa.org/

これまでのアドレスからも自動的にこちらに飛べる設定になっていますが、お気に入りに再登録をお願い致します。

HANWA住所・電話変更のお知らせ

金曜日, 9月 28th, 2007

2007年9月18日に、事務局の住所と電話番号を
移転しましたので、お知らせ致します。
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【新住所】
〒730-0802
広島市中区本川町二丁目6番11号 第7ウエノヤビル 5F
広島県生活協同組合連合会内

【新電話番号】
TEL 082-532-1311

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核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
【共同代表】 岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
【事務局】
〒730-0802
広島市中区本川町二丁目6番11号 第7ウエノヤビル 5F
広島県生活協同組合連合会内
TEL 082-532-1311
FAX 082-232-8100
Eメール hanwa@e-hanwa.org
ホームページ https://www.e-hanwa.org/
郵便振替
「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」
01300-2-50889
年会費 2000円
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ニューヨークタイムズに意見広告を

火曜日, 6月 14th, 2005

核兵器廃絶のヒロシマ・ナガサキの声を
NPT再検討会議に届けよう

2005年4月29日(金)
ニューヨーク・タイムズ紙に意見広告が掲載されました。
意見広告にご協力いただいた方々に深く感謝します。

これを持ってHANWAのNPT派遣団は各国からの代表や平和市長会議参加者を回り、ロビー活動を展開しました。そのご報告も出来るだけ早くしていきます。

おかげさまで現在皆さまから320万円のご協力をいただいています。
ただし、それでもなお広告にかかった費用が今のところまだ130万円程度不足しております。

もう少しみなさんのご協力が必要です。まわりの方々にお知らせいただければ有難く存じます。

よろしくお願いします。
(HANWA運営委員会)

4月29日発行の「ニューヨーク・タイムズ」。掲載された意見広告を確認するNPT派遣団、空フミコさん(被爆者)とメンバー。
ニューヨークJFK空港売店にてIMGP1292.JPG

4月29日発行「ニューヨーク・タイムズ」。左はトップページ050429newyorktimes.jpg

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○募金目標 500万円
個人1口1,000円、団体1口5,000円
募金はできるだけ2口以上お願いします。

○郵便口座名・口座番号
口座名義 ヒバク60年 NYタイムズ意見広告
口座番号 01350-1-83404

○募金の締め切り
最終締め切りを6月末に延長しました。

二口以上のカンパをしてくださった方の内、ご希望される方には、
意見広告のコピー(A3版)をさしあげます。
(その旨、郵便振替用紙の通信欄にご記入ください。)

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意見広告を大きな画像でご覧ください。
(下の画像をクリック)

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 「ニューヨーク・タイムズ」意見広告紙面構成(日本語訳)
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-2005年5月:NPT(核不拡散条約)再検討会議に向けて-

   写真(1)「爆撃機からのヒロシマの眺め」
   [撮影:アメリカ軍/壊滅地域を示す白線が加えられたもの]

[1-1]今や、NPTは深刻な危機に直面している。アメリカは、核軍縮への約束を守らなければならない。

NPT(核不拡散条約)は1970年に発効し、その不備を修正するための再検討会議が五年ごとに開かれている。2000年会議では、核保有国も核軍縮に取り組む「明確な約束」がなされた。しかし最近、米国は、「核軍縮の約束」に「もはや拘束力はない」と見なし、「核による先制攻撃」も辞さないと公言するとともに、「使用可能な小型核兵器」の開発に着手してきている。

[1-2]今こそ敢えて、廃絶へのプラン作成に取り組もう!

   すべての子どもたちのため、

  「核のない平和」を創り出さなくてはならない。


写真(2)「“平和の希求”のシンボル、折り鶴を手にしたイラクの子どもたち」
     [撮影:NO DU ヒロシマ・プロジェクト]

  ヒロシマとナガサキは訴える
ブッシュ大統領とアメリカの人々に

[2-1]戦争は決して終わっていない。

       無差別的兵器による苦しみを見よ。

ヒロシマ・ナガサキから60年・・・原爆の閃光により、広島では14万人以上、長崎では7万人以上の人々が殺され、その後も、数え切れない人々が苦しみ悶えながら、亡くなっていった。老いつつあるヒバクシャたちは、いまだに、脱力感、骨髄の空洞化、呼吸器系などの障害などに苦しんでいる。あるヒバクシャは、「入退院の繰り返しです。人間らしく生きることも出来ず苦しんでいます」と語る。

ベトナム戦争から30年・・・・・・今年1月、ニューヨークの連邦裁判所はベトナムの枯葉剤被害者が起こした訴えを棄却した。一方、80年代に米国退役軍人が起こした訴訟においては、莫大な補償金が化学製造会社によって与えられている。300万人が枯葉剤に曝され、今日でも、少なくとも100万人が深刻な健康障害に苦しんでいる。

湾岸戦争から15年・・・大量の劣化ウラン兵器が使用された南イラクからは、劣化ウランの放射能と金属毒性がおそらく関係している白血病、ガン、先天性異常などの劇的増加の憂慮すべき報告が届いている。またしても放射能兵器を使った「イラクの自由作戦」など、どうして正当化できようか?

[2-2]放射能汚染はグローバル化しつつある。

2000回を越える大気圏内・地下核実験、数十年にわたるウラン採掘、核燃料再処理、原子力発電所事故などにより、放射性物質は、地球上至るところ様々な生態系において、北極の下から取られた氷のサンプルさえからも検出されている。

[2-3]“自由”は、MAD=「相互破壊保証」のもとでは幻想である。

いまだに世界は3万の核弾頭で満ちており、アメリカとロシアは、数千の弾頭を警告次第で発射できる状態において威嚇し合っている。私たちは、ほんの少数の人々が地球上の全ての生命を一瞬にして破壊してしまうことのできる世界に生きているのだ。これは受け入れがたいことである!

写真(3)「投下翌日のグランド・ゼロ」

[撮影:岸田貢宜氏:8月7日の広島のパノラマ写真より]

このようなことは二度と起こしてはならない。

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核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
共同代表:岡本三夫 河合護郎 森瀧春子
事務所:広島市中区上八丁堀8-23生協連内
TEL082-502-3850
FAX082-502-3860
https://www.e-hanwa.org
E-mail:info@e-hanwa.org
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「ニューヨーク・タイムズ」意見広告紙面構成(英語文)
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Bomber’s View of Hiroshima

[Circles at 0.3 & 0.6 miles; black line approx. 1.2 miles
 around the Ground Zero]

 [the US Army photo: courtesy of Hiroshima Peace Memorial Museum]

NPT in Grave Crisis:

US Must Keep Its Promise

NPT (Nuclear Non-Proliferation Treaty) came into force in 1970; a review conference is held every 5 years. In 2000, the nuclear powers agreed to an unequivocal undertakingto eliminate their nuclear arsenals, but the US now considers the agreementno longer bindingis developingusable mini-nukeswhile declaring its readiness to launch preemptive nuclear attacks.

Dare to Plan for Abolition:

All Children Deserve

A Nuclear-Free Peace

Giant Peace Rally! May 1, 2-6 PM in Central Park

[March starting at noon from the UN. For information: www.abolitionnow.org]   

              

Iraqi children holding paper-cranes,

symbols of the desire for peace

[photo by NO DU Hiroshima Project]


Hiroshima and Nagasaki Appeal

to President Bush and the American people

       


The Wars Have Never Ended.

  Look at the Suffering Caused by Indiscriminate Weapons

60 Years after Hiroshima-Nagasaki:

  In a flash the A-bombs killed more than 140.000 people in Hiroshima and 70.000 in Nagasaki; countless more died in agony over the years. The aging hibakusha (radiation victims) still suffer from weakness, spongy bone marrow, and respiratory and other disorders. A hibakusha says: “I’m still in and out of hospital. I’ve always been too sick to live a decent life.”

30 Years after the Vietnam War:

    On March 10, 2005, a Federal Court in New York dismissed the legal action brought by Vietnamese victims of Agent Orange. Meanwhile, in 1984, several chemical companies paid $180million to settle a lawsuit brought by US veterans. Three million people were exposed to Agent Orange, and at least one million suffer serious health problems today. (BBC News, 03/10/05)   

15 Years after the Gulf War:

    From southern Iraq, where large quantities of DU (depleted uranium) munitions were used, come alarming reports about dramatic increases in cancers, leukemia and birth defects, probably related to the radioactive and chemical toxicity of DU. How can “Operation Iraqi Freedom” justify the repeated use of radioactive weapons and permanent contamination?

   Radioactive Contamination Is Globalizing

After over 2000 nuclear tests, as well as decades of uranium mining, nuclear fuel reprocessing, and power-plant accidents, harmful radioactive materials     have been detected all over the world and in various ecosystems; even in samples from deep in the ice at the North Pole.

“Freedom” Is Illusion with MAD (Mutually Assured Destruction)

The world still bristles with 30.000 nuclear warheads, and the US and Russia threaten each other with thousands of weapons ready to fire on warning. We still live in a world where a tiny group of people can quickly destroy all life on Earth. This is NOT ACCEPTABLE!  

              


the Day-After at Ground Zero

[Hiroshima, Aug. 7, 1945, photos by Mitsugi Kishida: courtesy of Teppei Kishida]

WE CANNOT LET THIS HAPPEN AGAIN


HANWA=Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition: http//www.e-hanwa.org/

8-23 Kami-Hacchobori, c/o CO-OP Association, Naka-ku, Hiroshima

Email: info@e-hanwa.org/ Tel: +81-82-502-3850

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(さらに…)

ご報告:HANWA NPT派遣団

土曜日, 5月 28th, 2005

ニューヨークで核兵器廃絶を訴える

NYタイムズ意見広告、NPTへの反核平和使節団が活用

   
 日本では、ゴールデンウイークで海外出国組が多い時期、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」(Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition:以下、HANWA)は、ニューヨークに渡り、核兵器廃絶をめぐる国際的な攻防の場である5年に1回開催されるNPT核不拡散条約の再検討会議に働きかけるという取り組みを行ないました。被爆者で70歳代半ばの空さんから中学2年生まで、被爆二世2名、大学院生2名など幅広い年齢層のメンバー18人が基本的に自腹で参加しました。

 NPT条約は、発効した1970年に核兵器を保有していた5つの国は、核兵器保有国として容認される一方で、それ以外の国は核兵器を持つことはできないとする極めて差別的な条約です。しかし、その前文と6条には、核兵器国が、自ら保有する核兵器を減らしていかねばならないとする条項も含まれており、条約の限界と矛盾を知ったうえで、この場を国際的な攻防の場にすることが重要です。特に、2000年のNPT再検討会議では、アメリカなど核保有国の保有核兵器の明確な約束が取り付けられ、21世紀の早い段階での核兵器の廃絶が見込まれていました。しかるに、アメリカ政府は、今年の第7回NPT再検討会議において、Sep.11のできごとを機に、世界の情勢は大きく変化し、2000年の約束に拘束されるものではないとの見解で押し通そうとしています。そこで、私たちHANWAは、その攻防の場に加わり、少しでも状況を変えていく側に立とうとしたわけです。

4月29日、朝9時、広島駅での出発式を経て、成田経由でニューヨークに着いたのは、現地時間で29日の19時でした。空港には日本からのマスコミが待ちかまえていました。というのは、被団協の皆さんがこの飛行機に同乗していたためですが、もう一つ、この日のニューヨークタイムズに核兵器の廃絶を求める広島・長崎からの意見広告が掲載されたことがありました。私たちは、早速、空港のロビーで、ニューヨークタイムズを購入し、意見広告の紙面を感慨深く見ることになりましたが、その様子をマスコミが取材してました。

意見広告は、広島・長崎の、そして日本各地の市民の力を少しずつでも出し合って、世界からニューヨークに集まる政府代表、NGO,そして何よりもアメリカ市民に広島からの声を届ける手段にしようというものです。意見広告は、掲載されただけであれば、読まない人も多いだろうし、経費がかさむ割にあまり効果は見込めない。私たちも一般論としては、そう言う側面があることは承知していました。が今回は違うという想いがありました。日本から相当数の参加者がいても、言葉の壁の前で、何もしないで帰ってくる人は、かなりいるのではないか。一人一人が、なにがしかのことをするためにも英文で訴える道具が必要で、その面で意見広告は有効です。これを見せて、広島から来たと言うだけでも、何がしかのインパクトはあるはずです。HANWAも含めて広島から行くメンバー100人が、これを持って配る道具として使えば、大きな反響があるのではないかと考えました。

 当初は、カンパ500万円ほどを集めねばならないのに、NPTのわかりにくさ、一般性のなさを考えると、お金が集まらないのではないかとの消極的な意見もかなりありました。しかし、発想に共鳴してくれる人は必ずいるはずとの信念で、とにかく始めたところ、広島・長崎を初め、全国の皆さんから熱い想いの下でカンパが集まり、何とか実現にこぎつけることができました。

 しかし、4月初めまで、なかなか軌道に乗りませんでした。4月9日、街宣の場で、意見広告の中身をほぼ確定した紙面を公表すると言うことで呼びかけたところ、マスコミが殺到しました。少なくとも広島県内ではかなりの報道がされ、更に17日にはヒロシマ平和テント村を開催し、繁華街の一角で終日、意見広告を訴えました。平和テント村には、ヒロシマ平和文化センターもテントを一梁だし、市民運動のメンバーと一緒に過ごし、平和市長会議が提唱する2020ビジョンを宣伝しました。ここでは、NPT再検討会議でニューヨークに行くメンバーが一堂に会する形で、ステージでのアピールを行いました。マスコミの扱いが大きくなるにつれ、その記事や紙面案を資料に入れて働きかけることで、そこそこの賛同をえられるようになっていったわけです。こうして、とにかく4月末の週に掲載されるところまでこぎつけました。その記事が、幸運にも、丁度、私たちがニューヨークに到着する日に掲載されたというわけです。

 5月1日、NPT会議の開会を目前にしてのアボリッシヨン・ナウなどが主催する国際的なラリーと集会が行われました。世界中のNGOが一同にかいして、広い道路を全部使っての迫力あるデモに、私たちも4枚の横断幕を拡げながら参加しました。広島から来たことがはっきりわかる横断幕で、結構迫力があり、多くのカメラが写していました。主催者発表4万人、私たちの感じでは2万人近くはいたと思います。約2時間にわたる長いデモの後、セントラルパークに到着。ピースマークをヘリで空から写すと言うことで、その枠に沿って並みました。平和市長会議から広島・長崎市長、被爆者として坪井さん、下平さん、各国のNGOなどのアピールや音楽演奏が続きました。この間に、私たちは、広島から来たと言いながら、2000枚の意見広告の実物大チラシ、NODU縮刷版600部を会場で撒きました。とても反響があり、「Great!」と言って掲載新聞の現物をみせてくれた人や、バッチをくれたりで、とても効果的でした。まだ集約できていませんが、この場では18人全員がそれぞれ別の体験をしたと思われます。

3日は、平和市長会議のメイン集会が国連近くのジャパン・ソサイテイであり、メンバーの数人が終日それに参加しました。ここでも、意見広告、基本文書,参加者のアピールなどをセットにしたもの150部を配布しました。平和市長会議に来た世界からの自治体の首長のほぼ全員に意見広告が渡ったことは大きな意義がありました。

 さらに、意見広告のコピーは、他のアピール・資料などと合わせて、核保有国、新アジェンダ連合などを含め、100カ国近くの国の国連代表部に届けられました。

5月4日には、国連内部の会議室にて、ワークショップ「“ヒバク”再考?ヒロシマ・ナガサキからイラクまで」をHANWAとNO DU (劣化ウラン弾禁止)ヒロシマ・プロジェクトの共催で開きましたが、こうしたワークショップなどの場でも、意見広告のコピーなどを配布しましたが、きわめて好評でした。ワークショップのゲスト・スピーカーの一人、ヘレン・カルディコット博士に、「意見広告はご覧になりましたか」と尋ねてみると、「勿論。とても素晴らしい。指摘は全て正しい」との答えが返ってきました。

 さらに、意見広告のコピーは、他のアピール・資料などと合わせて、核保有国、新アジェンダ連合などを含め、100カ国近くの国の国連代表部に届けられました。

またNGOが発行している5月2日発行の「News in Review/第一号」デジタル版のトップ記事として「ヒロシマからのアピール」、「意見広告紙面」、「ワークショップのお知らせ」などが掲載されました。「News in Review」は、プリントアウト版が毎日500部が発行され、NPTに参加している各国代表部などに配られる他、デジタル版が世界各地のメールニュース購読者に配信されています。これも、意見広告が、多くの関係者の意識に触れる機会を創ったと思われます。(なお、「News in Review」は、前回までのNPT再検討会議で発行されたものも含めて全てが、発行団体である ReachingCriticalWill のホームページにアップされています。 
     http://www.reachingcriticalwill.org/legal/npt/nirindex.html

以上、不十分性はあったにしろ、意見広告を一つの道具として、1週間の期間にそれ相当の動きをつくれたと思います。これは、ひとえにカンパにご協力いただいた皆さまのおかげです。ここにご報告させていただくと同時に、心からお礼させていただきます。

ただし、現在のカンパ総額は350万円ほどでして、掲載に必要な経費500万円にはまだ達しておらず、もう一息の努力をしているところです。周囲の方に声をかけていただくなど、無理のない範囲でご協力いただければ幸いです。

2005年5月26日

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核兵器廃絶をめざすヒロシマの会 

Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)

【共同代表】 岡本三夫 河合護郎 森瀧春子

【事務局】  〒730-0012 広島市中区上八丁堀8-23広島県生協連内 

電話082-502-3850 FAX082-502-3860 
Eメール info@e-hanwa.org

ホームページ https://www.e-hanwa.org/

郵便振替 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」01300-2-50889

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NPT派遣団関連ニュースNPT派遣団関連ニュース

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中国新聞 2005年5月6日

NY、核関連集会盛ん
広島などの市民グループ


Photo
劣化ウラン弾をテーマに広島の市民グループが開いたワークショップ

 【ニューヨーク5日宮崎智三】米ニューヨークの国連本部で開催中の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に併せ、各国の非政府組織(NGO)が連日、国連ビル内などで核関連の集会を開いている。広島など日本の市民グループも、劣化ウラン弾(DU)やプルトニウム再処理問題などを取り上げ、存在感を示している。

 DU問題を考えるワークショップ(研究集会)を四日に主催したのは広島の団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」と「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」。米国や欧州のNGOメンバーたち約五十人が参加し、米軍がイラクで使ったDUが原因とみられる健康被害を、写真や科学者の証言で指摘した。

 原爆投下直後に大気中のちりを吸い込むなど、これまで被爆地でも軽視されがちだった体内被曝(ひばく)の問題も取り上げ、意見を交わした。

 放射線被害という共通項で原爆とDU問題をつなぐ試み。背景には、核実験や原発事故、DU被害者と、ヒバクシャが拡大する現実がある。同プロジェクトの嘉指信雄代表は「核兵器だけに焦点を限定すれば、現在進行中の放射線被害や汚染を見過ごす」と指摘し、被爆地広島だからこそこの問題を考える役割がある、と訴える。

 米国の「憂慮する科学者同盟」が五日開いたプルトニウム再処理問題の集会には、スピーカーの一人として原子力資料情報室(東京都中野区)の伴英幸共同代表が招かれ、日本が青森県六ケ所村で進める商業用の再処理計画と核拡散の恐れも議題に上った。

 国連ビル内ではほぼ毎日、これらNGO集会が三~五カ所で開かれ、日本のメンバーたちも積極的に出席して意見を表明。政府代表による演説だけが被爆国の主張ではないことをアピールする機会にもなっている。

(2005.5.6)

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中国新聞2005年5月2日

テロ遺族と交流 米で被爆者ら ’05/5/2

 【ニューヨーク1日宮崎智三】国連本部で二日午前(現地時間)に開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向け、ニューヨークに滞在中の広島の被爆者や市民グループは四月三十日、地元平和団体との交流や街頭署名などの活動を本格化した。

 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会などの約四十五人は、米中枢同時テロ犠牲者の遺族でつくる「ピースフル・トゥモロウズ」などと交流会を開いた。テロで夫を亡くしたアンドレア・ルブランさんら米国側の三人が、核兵器や戦争のない世界をめざす思いを語った。

 空フミ子さん(75)=広島市南区=は原爆で左目を失った体験を証言。会合後、「市民が犠牲になるのは原爆もテロも同じ。核兵器にも戦争にもノーという被爆者の思いは伝わったと思う」と話していた。

 広島県原水協の約三十人は雨の中、繁華街のマディソン・スクエア・ガーデン周辺で核兵器廃絶を求める署名活動をした。「握手を求めてくる人がいて反応は予想以上」と松本真事務局長。午後はエジプトの国連大使や米国の平和活動家による集会に出席し、「米国が核軍縮に背を向け、再検討会議の見通しは厳しい」「打開には国際世論の盛り上げが不可欠だ」などの意見に耳を傾けた。

 秋葉忠利広島市長もこの日、ニューヨーク入りした。非政府組織(NGO)などの核軍縮ネットワーク「中堅国家構想」の会合で発言し、自らが会長を務める平和市長会議が提唱している、二〇二〇年までの核兵器廃絶を目指す緊急行動(2020ビジョン)への支持を呼びかけた。

【写真説明】テロ遺族のルブランさん(左側中央)たちに被爆体験を証言する空さん(右)

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NO WAR 人文字意見広告ニューヨークタイムズに掲載

月曜日, 3月 24th, 2003

 「人文字意見広告」がニューヨークタイムズに掲載になりました!!

3月24日(月)メインセクション(ニュースが掲載になっているまとまり) の第13ページです。

意見広告のPDF版が表示・ダウンロードできます(959KB)。