紹介
2月 23rd, 2008核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(英語名:Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition 略称:HANWA)は、核兵器廃絶を願い、そのために行動する個人の集まりです。会の趣旨にご賛同いただける方はどなたでもご参加いただけます。
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(英語名:Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition 略称:HANWA)は、核兵器廃絶を願い、そのために行動する個人の集まりです。会の趣旨にご賛同いただける方はどなたでもご参加いただけます。
ノーベル平和賞の日本被団協への授賞についてのHANWA声明
「核と人類は共存できない」を世界共通の理念に!
2024年ノーベル平和賞は日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与された。ヒバクシャへの授賞を英断された勇気ある選定に敬意を表明する。
ノルウェー・ノーベル委員会フリードネス委員長は、授賞理由を発表するスピーチやインタビューにおいて、次のように述べた。
・・・1945年8月に、アメリカが広島、長崎に投下した2発の原爆によって、未曽有の人間的悲惨の極みをもたらした無差別大量虐殺と、地獄を生きのびた人々のケロイドや放射線障害による苦難は、長く覆い隠され顧みられずにきた。1956年、地元の被爆者団体は太平洋での核実験の被害者と共に自ら立ち上がり、日本原水爆被害者団体協議会を結成した。人類の文明を破壊する核の壊滅的な非道徳性の実態について身をもって証言し、この80年間核戦争の危機から何とか人類を守るため闘ってきた比類なき証人たちの組織である。
現在、世界で惹き起こされている戦争で、まさに核が使われようとしている危機にある時、我々が被爆者の意志を引き継ぎ、核と人類は共存できないことを確認しよう。・・・
私たちは、被爆者が、想像を絶する苦しみの中で、自らを救い、同時に人類をも救おうと決意し、血を吐く思いで闘い続け斃(たお)れていった先人たちの意志に学び、このノーベル平和賞が示した巨大な核権力との闘いに、あらためて勇気を奮い起こさなければならない。
日本被団協は、広島・長崎の被爆者が、1952年までは戦後占領軍のプレスコードの中にあっても、様々な被爆者のグループを作り、お互いに寄り添い支え合いながら、生活苦や病苦、肉親たちを喪失した悲嘆から、自ら国に被爆者援護を求めて立ち上がり、結集していった。
1954年のビキニ環礁におけるブラボー水爆実験により、第五福竜丸をはじめとする多くの漁船団は死の灰をかぶり、大きな犠牲をこうむった。核実験の被害を目撃した日本、世界の民衆は、原水爆禁止の国際的な運動に立ち上がり、一挙に大きな力を獲得して、1955年に第1回の原水爆禁止世界大会を開催し、被爆者たちは初めて世界に、原爆により受けた痛苦のさまを訴えた。
1956年3月には広島県被団協を結成して、同年8月までに被爆者の全国調査に奔走し、15県に被爆者組織を立ち上げ、第2回原水爆禁止世界大会において日本被団協を結成するに至った。その後、全国に網の目を張って強力な組織を作り上げていった。結成宣言『世界へのあいさつ』で、「かくて私たちは自らを救うとともに、私たちの体験をとおして人類の危機を救おうという決意を誓い合った」と、発信したのだった。
それは、日本被団協が当初から掲げてきた運動の理念と言われる「国家補償の理念にもとづく被爆者援護法の要求運動と原水爆禁止運動を車の両輪とする」というものである。この理念は、現在も取り組まれ続けている世界の核被害者の運動に引き継がれている先達からの遺産になっている。
しかしながら、1957年に原爆医療法、1968年には原爆被爆者特別措置法を勝ち取り、その後1994年に一本化された被爆者援護法においても、被団協が追求した国家の戦争責任を認める「国家補償」の精神に基づく援護法とはならなかった。国家が戦争責任を認めないことに被爆者たちの怒りがどれほどのものであったかを推察し、共感を表明するところである。
核被害、戦争被害の犠牲者は世界の殆どの地で、権力者の植民地主義、圧政による先住民をはじめとする弱き立場の民衆に及んできた。日本のアジアへの侵略により朝鮮韓国の多くの民が原爆被害者となったように。被爆者運動の先人たちの闘いの中でも孫振斗裁判のように闘われてきた。
ノーベル平和賞の授賞理由には、被爆者運動が、核をタブー化した証言活動などの努力を評価しつつも、核被害者が自分たちへの国家の援護を求めてきた被爆者援護活動というもう一つの柱についての言及がなされていないのは残念であるが、これは日本における被爆者を中心とする私たちが引き継ぐべき課題であろう。次なる核被害者を生み出さないための闘いの原則として。
ノーベル平和賞の授賞をうけ、私たちヒロシマは今後もさらに独自に歩み続けていく。
私たちは、核被害者である先達たちが、孤独な、地を這う運動として出発し闘う中で認識し、向き合うべき対象を全ての核被害に向けてきたことに学び、核被害が核戦争における核兵器による被害にとどまらず、現在進行形で増え続けている核の被害、すなわちウラン鉱山採掘に始まり、核兵器、原発用に用いるウランの精錬、濃縮過程、2000回を超える核実験、原発事故による核被害、核開発利用のあらゆる段階で引き起こされている人間、環境の汚染に対し向き合い、あらゆる核を否定する反核運動をすすめていく。核の利用をやめない限り人類に未来はないことを再確認する。
また、原爆被爆者対策基本問題懇談会が1980年答申で、「戦争被害は国民が等しく受忍しなければならない」とした、いわゆる「受忍論」「被曝線量などの科学的根拠の必要論」は、核被害を矮小化し隠蔽化するもので、われわれが乗り越えなければならない大きな課題である。
HANWAは、2025年被爆80周年を迎えるにあたって、核兵器廃絶の闘いとともに、核のあらゆる利用サイクルを廃絶する闘いを担っていく決意をあらたにする。TPNW発効4周年の1月22日には1500本のキャンドルで、亡き核被害者の霊と共に”核と人類は共存できない”、”人類は生きねばならぬ!”と原爆ドームから世界にアピールすることに始まり、10月には、世界各地の核被害者を結集して「核の無い未来を!世界核被害者フォーラム」をヒロシマで開催する。ノーベル平和賞授賞に敬意と連帯で応え、ノーベル委員会委員長からも力強いメッセージを期待する。
ヒロシマの先人の“遺言”「人間的原子の連鎖反応が、物質的原子の連鎖反応を越えねばならぬ」に習い、世界民衆の連帯の連鎖反応の力により、核エネルギーの連鎖反応で生み出される巨大な力に打ち勝とうと世界に呼びかける。
フリードネス委員長が言及したように、ヒロシマから世界に普遍化してきた「核と人類は共存できない」という理念を共有し、連帯しよう。
2024年11月26日
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
被爆80年世界核被害者フオーラム・プレ企画Ⅲ
「世界核被害者の権利憲章要綱草案」を読み解く
10月27日(日)に被爆80年の2025年に再び広島で開く核被害者フォーラムのプレ企画として、「世界核被害者の権利憲章要綱草案」から学べることは何か、いまの危機的状況の中でどう活用すべきなのか―。
草案作成の中心となった憲法学者の浦田賢治さん(早稲田大学名誉教授)を講師に、オンライン学習会を行いました。YOU TUBE動画を公開いたしましたので是非ご覧ください。
印刷用PDF
FACEBOOK https://www.facebook.com/profile.php?id=100064388874160
日 時: 10月27日(日) 午前10時から
(米国東部時間26日午後9時から)
オンライン約1時間半
講師: 浦田 賢治 (うらた けんじ)さん
コメンテーター: 振津かつみさん(医師)、 海渡雄一さん(弁護士)、 森瀧春子さん
司 会: 井上まりさん(弁護士)
共 催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)/ 核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト
参加費:無 料
事前登録リンク
https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZAufuGvqT8rGtWVh9JKHoHQZ_psWUsVHzQM
*2021年1月に核兵器禁止条約が発効しましたが、核兵器は無くならないどころか、核戦争の危機や被曝の脅威は深まるばかりの現状に際し、核被害や核汚染に苦しむ人々の救済や権利確立は大きな課題です。
*私たちは、原爆投下70年の2015年に、広島市で開催した世界核被害者フォーラムの最終日に、「広島宣言」と11項目の核被害者の権利を明記した「世界核被害者の権利憲章要綱草案」を採択しました。
*被爆80年の2025年に再び広島で開く核被害者フォーラムのプレ企画として、この草案から学べることは何か、いまの危機的状況の中でどう活用すべきなのか―。草案作成の中心となった憲法学者の浦田賢治さん(早稲田大学名誉教授)を講師に、オンライン学習会を開きます。これ以上、ヒバクシャをつくらない世界に向けて、共に考え、行動しましょう。
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講師 浦田賢治さんプロフィール
早稲田大学名誉教授(憲法学)前国際反核法律家協会副会長。
著書に「原発と核抑止の犯罪性:国際法・憲法・刑事法を読み解く」(日本評論社 2012)「核不拡散から核廃絶へ」(日本評論社 2010)他多数。『「グローバル・ヒバクシャ」の視点から読む国際法と日本国憲法』というテーマで2015年に広島市で講演した。
今回の参加費は無料ですが、2025年10月5日と6日に広島市で開催する被爆80年「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」を成功させるために、皆さまからのご支援をお願いいたします。
【郵便振替】
口座記号番号: 01380-4-103175
加入者名: 世界核被害者フォーラム・実行委員会
個人1口1,000円 団体1口5,000円
核兵器廃絶を求めるヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
代表 足立 修一 森瀧 春子
事務所:広島市中区八丁堀5-22メゾン京口門404号室 足立・西法律事務所
電話: 082-211-3342
Email : hanwa@e-hanwa.org
反核の夕べ2024. アーカイブはこちらです。
https://youtube.com/live/YApgsKU8qcI?feature=share
視聴は無料ですが、カンパをいただければうれしいです。
【郵便振替】 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」
01300-2-50889
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition
( HANWA )
【共同代表】 足立修一、森瀧春子
【事務局】 〒730-0013 広島市中区八丁堀5-22
メゾン京口門404号室
足立・西法律事務所内
【TEL】 082-211-3342
【Eメール】 hanwa@e-hanwa.org
【HP】 http://www.e-hanwa.org/
【郵便振替】 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」
01300-2-50889
【年会費】 2,000円
PDF←チラシのPDFはこちら
広島・長崎被爆80周年世界核被害者フォーラム・プレ企画Ⅰ
<8・6ヒロシマ国際対話集会-反核の夕べ2024>
シンポジウム「世界の核被害と連帯するために~2025年第3回世界核被害者フォーラム開催をめざして」
日時:8月6日(火)14:00ー17:00
場所:広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区袋町6-36)
6F マルチメディア・スタジオ
資料代:1000円
主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
開催趣旨:
核「軍事利用」と核「平和利用」が表裏一体となって押し進められてきた核利用サイクルの破綻は、福島第一原発事故がもたらした現実によって明らかにされた。ウラン採掘、核兵器、原発、劣化ウラン兵器など核利用のサイクルによりもたらされている非人道的被害の実態に学び、あらためて「核と人類は共存できない」ことを確認しよう。
岸田政権は、収束のめどの立たない福島の核災害に蓋をし、原発の再稼働、核兵器保有に繋がりかねない使用済み核燃料再処理によるプルトニウムの備蓄など核利用サイクル政策を推進している。現実の厳しく厚い壁に立ち向かい得る叡智と力を蓄えたい。核利用のサイクルを断ち切るべく国際的な連帯のネットワークを築くため、広島・長崎被爆80周年になる2025年には「核のない未来を!第3回世界核被害者フォーラム」の広島開催をめざしている。本シンポジウムは、そのためのプレ・フォーラムとして、核災害の実態を知り、手を携えてその根絶への道を探る場とする。
世界はいま核戦争の危機の中にある。ウクライナ、ガザなどで多くの市民が殺されている。NO WAR NO NUKES(戦争やめよう 核絶対否定)の声をヒロシマは世界に強く発信しよう。
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基調講演
(対談)”なぜいま世界核被害者フォーラムを開くのか”
井上まりさん(オンライン参加) ニューヨーク在住弁護士
森瀧春子さん HANWA共同代表
*井上まりさん 米国ニューヨーク州の弁護士で、核のない世界のためのマンハッタン・プロジェクト(Manhattan Project for a Nuclear-Free World) 共同創始者。
核被災地と支援者のワーキンググループ( Affected Communities and Allies Working Group)など米国で13年間、反核運動を続けている。
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討論会
パネリスト:
*森下弘さん (ワールドフレンドシップセンター元理事長)
『北欧の反核と仏核実験場のヒバクシャ』
*高野正明さん (広島「黒い雨」第1次訴訟原告団長)
*高東征二さん (広島「黒い雨」第1次訴訟原告団事務局長)
『「黒い雨」の被曝影響を認めさせるたたかい』
*ペトゥーチ・ギルバートさん Petuuche Gilbert (米先住民アコマ・プエプロ(録画ビデオ) Acoma Pueblo, member of Indigenous World Association and the Multicultural Alliance for a Safe Environment)
『米核実験、ウラン鉱山核被害者として国際的な反核運動』
*柴口正武さん (元福島県教職員組合双葉支部長(なみえ創成中で定年退職) 現在・公益財団法人日本教育公務員弘済会福島支部専任幹事 )
『“原発災害”は現在進行中』
*高垣慶太さん (早稲田大学学生、世界のヒバクシャと出会うユースセッション)
『マーシャル諸島での核実験と人びとの声〜初めての訪問報告を交えて〜』
*テリィ・ケアンナさん Terracita Keyanna (米先住民ナバホ族 ウラン鉱山被害者)
『米チャーチロック鉱滓ダム決壊被害との闘い』
コメンテーター :振津かつみさん (医師、兵庫医科大学非常勤講師、福島原発事故被害から健康と暮しを守る会アドバイザー )
『福島原発事故被害者手帳の取り組み/マーシャル諸島現地調査から』
コーディネーター; 藤元康之(HANWA事務局長)
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HANWA総会のご案内
日時:5月18日(土)13:30~16:30
場所:広島グリーンアリーナ(県立体育館)本館地下1階小会議室(広島市中区基町4-1)
総会 13:30~14:00
公開討論会 14:00~16:30
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HANWAの運営委員たちによる討論を公開で行います。世界で戦争が続発し核戦争も起きかねない危険な状況のなか、私たちはどう行動すべきか話し合います。
公開討論会テーマ
① 続発する戦争を止め、日本を戦争に巻き込ませないために私たちは何をするべきか
② 松井市長による広島市の平和行政の変質を正し、核戦争を起こさせない運動の先頭に広島市と市民が立つために私たちは何をするべきか
アメリカから3月に広島・長崎への謝罪と和解の巡礼としてPax・Christ(パックス・クリスティ)が広島を訪れましたが、そのメンバーの一人アン・サレントロさんとお話しする機会を得ました。その折に、帰米後4月12日から5日間、カンザスシティの核兵器工場の増強工事に抗議して機材搬入阻止の座り込み行動を計画していると聞きました。カンザスシティの核兵器プラントは、米の核弾頭の非核部分の80%を製造しており、工場面積、人員の倍増をはかろうとしているということです。アメリカは、核軍縮どころか、実際にはこのように核軍事力の拡大を進めているということになります。
この反対運動に連帯のメッセージを送りました。英文の修正は、現地の核状況に詳しいNYの井上まり弁護士が協力してくださいました。井上まり弁護士は、昨年11月の第2回締約国会議にTPNW6,7条についての提言書を一緒にまとめてくださった「核のない未来のためのマンハッタン・プロジェクト」で国際的に反核・人権運動を進めている方です。広島出身の芸術家・川野ゆきよさんともアメリカで一緒に運動をされています。アンさんや仲間の方からすぐに喜ぶ返事が来て、行動の実行委員会に回した、全米に呼び掛けている座り込み阻止行動の前でヒロシマからのメッセージとして読み上げる、HPにUPするということでした。その後も、現地に結集してメッセージを聞いた人たちが感涙している写真と共にヒロシマからの連帯に励まされて頑張ります!と伝えてこられました。アメリカの核兵器反対の最前線で戦っている仲間たちへの連帯の一歩になることを期待しています。残念なことに、この座り込み行動では10人の市民が逮捕されたとの連絡もありました。
HANWA顧問 森瀧春子
広島からの連帯メッセージ
カンザスシティー核兵器工場(KCNSC)の拡張強化に抗し闘う仲間たちへ
2024年4月6日
原爆投下された広島で核の根絶を目指してたたかうヒロシマから、アメリカの核政策の要である核兵器工場の強化、拡張に対して戦う皆さんの勇気ある行動に敬意と連帯のメッセージを送ります。
アメリカ合衆国は、1945年8月6日広島に、8月9日長崎に原爆を投下しました。その結果、即時に数十万の人々が大量虐殺され、生き延びた人々には放射能後障害や深刻な困難、遅れた死をもたらしました。79年間、私たちは、この重い無数の死や生きる苦しみを持たされたに人々を背負ってあらゆる核の根絶のために闘ってきました。
核兵器禁止条約により国際的、道徳的に核兵器は非人道的兵器として断罪され、もはや使用は法的に禁止されたのです。たとえ、米国や日本の政府が禁止条約に背を向けたままであっても、人類のジェノサイドをもたらし、地球を破壊する兵器である事実は明らかです。
今、アメリカが核戦争を促進するような核兵器の更なる開発強化のため、工場機能の拡大を進めようとすることは許されないことです。皆さんの座り込みや非暴力行動に私たちも連帯します。
核の問題は一国家の問題ではなく、類的な問題です。核の開発は、ウラン鉱山の採掘から、精錬、濃縮、核兵器製造、核実験、核戦争のみならず、原子力発電による事故、高レベル放射性廃棄物の処理に至るあらゆる段階で深刻な核被害をもたらしてきました。科学文明の生み出した原子力の軍事利用、商業利用は、今や人類と地球を滅ぼす最悪の時代をもたらしています。その犠牲になるのは国境に関係なく、力を持たない市民、先住民、子供、女性たちです。
広島の先人は、「核と人類は共存できない」と戦ってきました。私たち、今を生きる私たちは、それを引き継ぎ全ての命を、地球を守る義務があります。ウクライナで、パレスチナで核が使われる威嚇を、核を持つロシアやイスラエルなどの国家権力が行っています。戦争を、ジェノサイドを直ちに止めなければなりません。人類は、生きねばなりません。共に戦いましょう。
核のない未来を! 戦争のない世界を! ジェノサイドの即時停止を!
森瀧 春子 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
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Message of solidarity from Hiroshima
To our friends in the fight against the expansion of the Kansas City National Security Campas (KCNSC) April 6, 2024
From Hiroshima, where the atomic bomb was dropped and where I fight for the elimination of all things nuclear, I would like to send a message of respect and solidarity for your courageous actions in the fight against the strengthening and expansion of nuclear weapons facilities, which are the cornerstone of U.S. nuclear policy.
The United States dropped atomic bombs on Hiroshima on August 6 and on Nagasaki on August 9, 1945. As a result, hundreds of thousands of people were immediately massacred, and those who survived suffered post-radiation sickness, severe hardship, and a slow death.
For 79 years, we have fought for the elimination of all things nuclear, bearing the heavy burden of seemingly endless death and human suffering. The Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons condemned nuclear weapons as inhumane weapons internationally and morally, and their use was prohibited under international law.Even though the governments of the United States and Japan continue to reject the ban treaty, it is clear that nuclear weapons are weapons that will lead to the genocide of all humanity and destroy the planet.
It is unacceptable for the United States to expand its capabilities in order to further strengthen the development of nuclear weapons that would facilitate nuclear war. We stand in solidarity with your sit-ins and nonviolent actions.The nuclear issue is not a one-nation problem, but a problem of all nationsThe development of nuclear weapons has caused tremendous damage at every stage; from the extraction of uranium to milling and enrichment, nuclear weapons production, nuclear testing, and nuclear war, as well as accidents caused by nuclear power generation and the disposal of high-level radioactive waste.
The military and commercial use of nuclear energy created by science is now bringing about the worst era, which will destroy humanity and the earth. Regardless of national borders, it is the unarmed civilians, indigenous peoples, children and women who will become the victims.
Our ancestors in Hiroshima fought for a nuclear-free world with the belief that “nuclear cannot coexist with humankind”. We, who live in the present, have an obligation to take over and protect all living things and the earth.Nuclear-armed states such as Russia and Israel threaten to use nuclear weapons in Ukraine and Palestine. We must end the war and genocide right now. Humankind must survive. Let’s fight together!For a nuclear-free future! For a world without war! To immediately end the genocide!
Haruko Moritakii Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
核兵器禁止条約発効3年にあたっての声明
本日(2024年1月22日)は、核兵器禁止条約(TPNW)が発効して3年となる。現在、93か国が署名し、70か国が批准している。
2022年2月、ロシアがウクライナに侵略し、その後、戦火の続く中、2023年10月、パレスチナ自治区ガザ地区でも武力紛争が発生している。イスラエルの攻撃が今も継続しており、パレスチナ人の死者は24000人を超え、うち子どもの死者は10000人を超えると報じられている。病院や避難所まで爆撃を受ける状況であり、まさに、ジェノサイド(集団虐殺)を遂行している状況になっている。国際司法裁判所では、南アフリカがイスラエルに対し、ジェノサイドであるとして、軍事行動の即時停止を求める裁判が進行している。先日開かれた弁論では、現在の状況が1948年以降のイスラエルのパレスチナに対する戦争、侵略、占領の延長の結果としてあることを南アフリカが明らかに示した。戦争を止めさせ、パレスチナの人々の平穏な生活を取り戻さなければならない。
ロシアもイスラエルも核兵器の保有国であり、核兵器の存在によって、戦争は抑制されるという「核抑止」が破綻していることを示している。2023年11月に開催された核兵器禁止条約の締約国会議の政治宣言でも、核抑止については、核兵器が「強制、脅し、緊張の激化につながる政策の道具」として使われており、核抑止によってこれを正当化しようとする試みは、核兵器に誤った評価を与えるもので、これにより核兵器の水平的・垂直的拡散のリスクを高めていると指摘されている。
核兵器の保有国が戦争を発動し核兵器の使用を検討している状況は、これまでになく、核兵器の使用のリスクが高まっているのであり、世界は一刻も早く核兵器を禁止し廃絶する以外に、人類が安心して生き延びる道はない。
私たちは、核兵器保有国が安全保障を理由に核兵器の廃絶を先延ばしすることに抗し、日本政府に核兵器禁止条約へ速やかに署名・批准することを求めるとともに、核の廃絶を求める世界中の核被害者とつながり、核なき世界をめざしていきたい。
2024年1月22日
核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
代表 足 立 修 一
1500本のキャンドルでヒロシマから訴える!原爆犠牲者の魂と共に
核兵器禁止条約発効3周年キャンドルアピール
PEACE FOR PALESTINE!
NO NUKES!NO WAR!
パレスチナに平和を!
核絶対否定! 戦争反対!
日時:2024.1.22(月)
:16:30~18:30
場所:原爆ドーム前
呼びかけ主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
趣旨:
*人類の英知で発効した核兵器禁止条約が3年目の記念日を迎えた。11月の第2回締約国会議では、核被害者・地域の救済基金の設置など強化されたが、核被害者の対象拡大など多くの課題が残されている。
*今日の状況は、ウクライナ戦争は2年経てなお泥沼化し、イスラエルによるパレスチナ自治区・ガザへのジェノサイド攻撃はますます激化し、その間毎日子どもや女性をはじめとする多くの無辜の民の命が奪われ傷つけられている。
*ロシアもイスラエルも核を持ち使用の威嚇をしており、今や人類を核戦争の危機にさらしている。中東の戦火拡大をはじめとする世界戦争の火種を消し止めなくてはならない。
*イスラエルによる無法な民族大量虐殺行為に対し、南アフリカが多数の国々などの支持のもと国際司法裁判所ICJにジェノサイド禁止条約違反として提訴し、軍事作戦即時停止命令などの仮保全(暫定)措置を求めている。現在、国際法廷の場で裁かれている。
ヒロシマもともに連帯しよう。
私たちはヒロシマから世界に繰り返し訴える!
パレスチナ・ウクライナ民衆の命を消すな!
中東の戦火拡大の危機を止めよう!
核がある限りヒバクシャは増え続け、核戦争の危機をもたらすと!
核時代に終焉を!