紹介

2月 23rd, 2008

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(英語名:Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition 略称:HANWA)は、核兵器廃絶を願い、そのために行動する個人の集まりです。会の趣旨にご賛同いただける方はどなたでもご参加いただけます。

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世界核被害者フォーラムプレ企画 8・6ヒロシマ国際対話集会~反核の夕べ2025

7月 18th, 2025

PFD


 米国がイランの核施設に爆弾を投下しました。ウクライナではチェルノブイリ原発をロシアが攻撃することも起きました。世界が戦雲に覆われ、核戦争の危険が高まっています。
 10 月5、6 の両日、ヒロシマに世界から核被害者が集い、被害の実態と早期救済を訴えるとともに、No War No Nukes を世界に発信します。
 核戦争を止めるため、市民の声を、力を結集しましょう。その最後のプレイベントです。
 多数のご来場お待ちしています。


日   時: 8月6日 (水) 14:00~17:00
場   所: 広島弁護士会館 3階ホール

        (広島市中区上八丁堀2-73 広島城東側)


基 調 講 演  :  鎌 田七男さん 
             広島大名誉教授 元広島大原医研所長、元原爆養護ホーム所長


パネリスト
Jaston-Kyle Jamoreさん ジャストン・カイル・ジェイモア
  マーシャル諸島の被ばく3世 若者の組織•REACH–MI
通訳アテンド: 勝川 大樹さん 高校生平和大使経験者

振津 かつみさん 兵庫医科大非常勤講師 チェルノブイリ救援関西共同代表
田中 聡司さん  日本被団協代表理事
川野 ゆきよさん 在米芸術家、被爆3世
コーディネーター 森瀧 春子(HANWA共同代表)


参  加 費: 1,000円(資料代)
※学生、障がい者無料


世界核被害者フォーラムプレ企画
8・6ヒロシマ国際対話集会~反核の夕べ2025

主催 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
共催 核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト
連絡先 藤元(℡090 9060 1809)


核被害者フォーラム情報

7月 18th, 2025

核被害者フォーラムについての最新情報はこちらをご覧ください。


核被害者フォーラムSNS 

https://www.facebook.com/worldnuclearvictimsforum?locale=ja_JP


HANWAのSNS

https://www.facebook.com/profile.php?id=100064388874160&locale=ja_JP


米・トランプ及びイスラエル・ネタニヤフによるイラン核施設への空爆を弾劾する!

6月 24th, 2025

HANWA声明

米・トランプ及びイスラエル・ネタニヤフによるイラン核施設への空爆を弾劾する!

 6月13日、イスラエル・ネタニヤフ政権によるイランの核関連施設への攻撃開始に続き6月21日、アメリカ・トランプ政権は突如としてイラン核関連3施設へのバンカーバスター弾攻撃を含む空爆という暴挙に出た。

 核施設への攻撃が、放射性物質の拡散の危険をもたらすことは言うまでもなく、核戦争に直接的引き金になることは火を見るより明らかである。

私たちは、原爆投下がもたらした非人間的悲惨の極みを経験したヒロシマから警告する。今日、核戦争が起きたなら人類の存亡が危険の淵に立つことだと断言する。

イスラエル・ネタニヤフ政権は、これまで、パレスチナ人民のジェノサイドを軍事的攻撃だけでなく、インフラ破壊作戦、飢餓作戦でも強行し、罪のない6万にも達しようとする民衆の命を奪ってきて、さらに自国の覇権の拡大という野望のため中東各国を敵に、国際法も国際人道法も無視した無法行為を行ってきた。

今回のイランの核施設への米、イスラエルの攻撃はさらに中東全域への覇権を拡大しようとする醜い欲望の赴くままの蛮行に他ならない。

 米国の攻撃を支持する国連無視のイギリスなどの支援表明も非難すべきである。

 

私たちヒロシマは弾劾する。

イスラエル・ネタニヤフ政権の残虐なジェノサイドを、イラン核施設への爆撃を!

 アメリカ・トランプ政権のイランへの無法極まりない核施設への攻撃を!

私たちは要求する。

 日本政府をはじめとする世界各国の政権当事者は、直ちにアメリカ、イスラエルのイランへの核施設攻撃を停止させ、世界的規模の戦争を防ぐ行動を起こすことを! 

                         2025年6月23日

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA) 共同代表  足立修一 森瀧春子  

June 23, 2025 

The Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA) strongly condemns the airstrikes on Iranian nuclear sites conducted by the Trump administration of the US and the Netanyahu administration of Israel!

                        

On June 13, the Netanyahu administration of Israel boldly launched attacks on Iranian nuclear sites, and on June 21, the Trump administration of the United States took an outrageous step by conducting airstrikes with “bunker buster” bombs on three Iranian nuclear sites.

Attacks on nuclear facilities present a risk of releasing radioactive material into the environment, and such attacks could directly trigger a nuclear war.

We issue this warning from Hiroshima, where we experienced the utmost inhuman suffering caused by the atomic bombing of Hiroshima. If a nuclear war were to occur today, we can say with absolute certainty that humanity would be on the brink of extinction.

The Israeli Netanyahu regime has been conducting the genocide of the Palestinian people not only through military attacks but also through campaigns of infrastructure destruction and starvation, taking the lives of nearly 60,000 innocent civilians. Furthermore, in pursuit of its ambition to expand its territory, Israel has committed lawless acts that disregard international law and international humanitarian law, making enemies among countries across the Middle East.

The recent attacks by the US and Israel on Iranian nuclear sites are reckless acts with the ugly intention to expand their territories in the Middle East.

Statements of support of such US attacks issued by countries such as the UK, which ignored the UN, should also be condemned.

We, the people of Hiroshima, stand together to strongly condemn the brutal genocide by the Israeli Netanyahu regime and the bombing of Iranian nuclear sites!

We also condemn the lawless attack on Iranian nuclear sites by the Trump administration of the United States!

We demand that the Japanese government and other governments around the world immediately take necessary steps to stop the American and Israeli attacks on Iranian nuclear sites and take action to prevent a global war! 

Shuichi Adachi and Haruko Moritaki,

Co-chairs,

Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)

6月29日クラファンスタート 10日前の告知です!

6月 19th, 2025

今年5/24HANWA総会での小出裕章さん記念講演 ショートムービー(2分) 

記念講演 You-Tube公開リンク:https://youtu.be/6HEpx5so3Oo

このサイトから、世界の核被害の現状の一端を知ってほしい 


クラウドファンディング 

公開リンク : https://for-good.net/project/1001872 (閲覧可能)

クラウドファンディングQRコード :

多くの方に広く知っていただけるよう
ご協力をお願いします。


6月29日クラウドファンディングスタート!

6月 19th, 2025

世界核被害者フォーラム開催!核廃絶を訴える海外ゲストの渡航費と滞在費支援を!

https://for-good.net/project/1001872

↑プレビューページ。(フォーラムの内容が見られます。)


10月「世界核被害者フォーラム」のためのクラウドファンディングのプロジェクトページが完成しました。
多くの方々に、世界の核被害の実態を知っていただくことによって、500万円以上のフォーラムへの寄付につなげられるよう願っています。ぜひ、プレビュー画面をご覧ください。あくまでも寄付のスタートは6月29日キックオフからです。


https://for-good.net/project/1001872/preview/l3xnq8clbO

↑これはプレビュー事前公開ページ(今はクラウドファンディングへの寄付はできません。)


世界核被害者フォーラムバナー

6月 14th, 2025

世界核被害者フォーラムバナー

「世界核被害者フォーラム」のためのクラウドファンディング・キックオフイベントCrowdfunding kickoff for the “World Nuclear Victims Forum”

5月 24th, 2025

ちらし PDF JPEG表 JPEG裏


2015年に開催した「世界核被害者フォーラム」から10年が経過し、今世界では戦争が起き、核戦争の危険が高まってきています。私たちHANWAは、ニューヨークで活動する「核のない世界のためのマンハッタン・
プロジェクト」とともに、被爆80年の今年10月に「世界核被害者フォーラム2025」を開催することにいたしました。広島・長崎の核兵器被害の実相、湾岸戦争・イラク戦争における劣化ウラン弾被害、南太平洋におけ
る核実験被害、インドやコンゴでのウラン鉱山被害、福島・チェルノブイリにおける原発事故の実態報告など、国内外から核被害者を広島に招き、専門家や運動家とともに核のない未来をめざす取り組みを強めたいと思います。6月29日に、この「世界核被害者フォーラム2025」に向けてキックオフイベントを開催いたします。皆さんのお力でこのプロジェクトを成功に導いていただくようお願い申し上げます。

2025 6/29 sun  14:00 ~ 16:00
ひとまちプラザ 6Fマルチメディアスタジオ
Crowdfunding kickoff参加費無料

15:35~
キックオフイベントとして「世界核被害者フォーラム2025」の詳細を公開いたします。
フォーラムの目的や国内外の招待ゲストの紹介、議論や報告される
世界の核被害のポイントについてなど、皆さんに知ってほしいことを紹介します。開催のためのクラウドファンディングのお知らせなども行います。


フォーラムに向けてクラウドファンディングスタート
期間 6/28 ~ 8/31 


フォーラムのプレイベントご紹介   
・7/26(土)
 吉永小百合 チャリティ朗読会
 キックオフイベント参加者特典 
  吉永小百合 朗読会チケット販売
       (お一人限定1枚もしくは2枚まで) 

・8/6「国際対話集会 反核の夕べ」


キックオフは、皆さんが楽しんでいただけるプログラムでお待ちしています。


OPENING “MESSAGE” オープニング 「メッセージ」 14:00 ~

広島で平和を願い活動をしているアーティスト達が、平和をテーマにした音楽ライブを行います。みなさんで一緒に楽しみましょう。

月山翔雲(TSUKIYAMA SHOUN)  広島市出身 シンガー・タレント
広島を中心にライブやイベントなど多数出演。2016年、2023年にマツダスタジアムで行われた「カープ対巨人戦」で2度のオープニングを務めた。今回のイベント歌唱曲『メッセージ』は、漫画「はだしのゲン」をテーマに作詞作曲したオリジナル曲。2013年の連載40周年記念イベントで披露後、小中学校などの平和学習や卒業式で歌われている。


DOCUMENTARY FILM 世界の核被害を知ろう 「ブッダの嘆き」 14:10 ~ 


世界で核の被害を伝えるために、映像制作をしているジャーナリストの
シュリプラカッシュ監督の作品を上映します。広島・長崎だけではない
世界の核被害を知る良い機会です。


インド・シュリプラカッシュ監督
ドキュメンタリー映画「ブッダの嘆き」Buddha Weeps in Jadugoda
第8回地球環境 映像祭(主催︓アースビジョン 組織委員会)にて大賞受賞(2000年3月)
インドのジャドゥゴダにおけるウラン鉱山の核被害を告発したドキュメンタリー映画「ブッダの嘆き」は、2015年世界各被害者フォーラムにも参加したインドのシュリプラカシュ監督が3年半かけて制作した作品として世界各国で上映されています。


PEACE LITERATURE READINGS あなたに届け 平和の詩 15:15 ~

ヒロシマを伝え続ける言葉のプロが、平和をテーマに朗読。
心に深く刻まれる被爆者の思いをお届けします。
杉浦圭子  元NHKエグゼクティブ・アナウンサー
広島市安佐南区出身。広島女学院高校・早稲田大学からNHK入局。
NHK特集「夏服の少女たち」や「サダコ」「一番電車が走った」「吉永小百合平和への絆コンサート」など、多数の反核・平和関連番組を担当。
2023 年には、広島平和文化センターより、被爆体験の家族伝承者に委嘱される。NHK退職後、広島市在住。


NUCLEAR DIASER REPORT マーシャル諸島核被害報告 15:25 ~

広島で核廃絶の活動を続けるアーティスト、若者によるマーシャル諸
島での核被害の実態をお伝えする生リポートをお届けします。
瀬戸麻由 カクワカ広島 シンガーソングライター
「核政策を知りたい広島若者有権者の会」(カクワカ広島)のメンバーで、核兵器禁止条約の締約国会議にも参加した瀬戸麻由さんが、アメリカが核兵器実験を67回も繰り返した「マーシャル諸島」を訪問してのレポートをしてくれます。 


ENDING 「世界の命=広島の心」 15:50 ~ 

エンディングは平和の思いを込めて
合唱「世界の命=広島の心」作詞︓原田東岷、作曲︓藤掛廣幸。
渡辺朝香 声楽家
私たちは、2001年ワールド・フレンドシップ・センター(WFC)平和使節団・ドイツ訪問がきっかけとなって発足しました。この曲の魅力と意義を世界に伝え、さまざまな「カタチ」で「ヒロシマ」を紡いでいきたいと思っています。2025「生命(いのち)の詩」~詠む・語る・歌う・奏でる~をテーマに、8月6日原爆供養塔北側広場に今年も集います。


主催 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会



総会及び講演会のお知らせ

5月 24th, 2025

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
第24回総会・記念講演会

総会案内葉書き(PDF)

日 時:5月24日 (土) 14:00~17:30
場 所 : 大手町平和ビル5階大会議室(広島市中区福祉センター)
参加費: 1000円 (資料代含む)  
時 間 : 総   会 14:00~15:00
       記念講演 15 : 30~17 :20

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記念講演:「原子力平和利用の嘘」 小出裕章さん


小出裕章さん略歴:
1949 年東京生まれ。工学者(原子核工学)。元京都大学原子炉実験所助教。 1968年、原子力の平和利用に夢を抱いて、東北大学工学部原子核工学科に入学。 1970年、女川原子力発電所(宮城県)建設反対の集会に参加したことをきっかけに、 原発をやめさせるために原子力の研究を続けることを決意。 原子
炉実験所に勤務しながら、 原発反対の立場から、 さまざまな提言、 提案を行い続ける。 伊方原発訴訟では住民側証人となった。専門は放射線計測、 原子力安全。 2015年3月、 京都大学原子炉実験所を定年退職し、 長野県松本に移住。

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2025.1.22キャンドルメッセージ

1月 8th, 2025

2025.1.22キャンドル・メッセージHANWA声明文

January 22, 2025
Statement on the Candle Message
from Hiroshima Alliance for the Abolition of Nuclear Weapons (HANWA)


2025.1,22 Candle Art

https://www.e-hanwa.org/wp-content/uploads/2025/01/250122PDF-1.pdf

核兵器禁止条約発効4周年/2025世界核被害フォーラム・プレ企画Ⅳ       
1500本のキャンドルでヒロシマから訴える!全ての核犠牲者の魂と共に

NUCLEAR & HUMANITY 
CAN’T COEXIST!

核と人類は共存できない!


日時:2025.1.22(水) :16:30~18:30
場所:原爆ドーム前
主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)


趣旨:
*人類の英知で発効した核兵器禁止条約が4年目の記念日を迎えた。3月には第3回締約国会議を迎えるが、核被害者の対象拡大など多くの課題がある。
*今日の状況は、ウクライナ戦争は3年経てなお泥沼化し、イスラエル・ネタニヤフ政権はパレスチナ自治区・ガザへのジェノサイド攻撃に加え、レバノン、イラン、シリアなど中東に戦火を拡げ、領土拡大の野望をあらにしている。その間、毎日子どもや女性をはじめとする多くの無辜の民の命が奪われ傷つけられている。
*ロシアもイスラエルも核を持ち、使用の威嚇をしており、今や人類を核戦争の危機にさらしている。中東の戦火拡大をはじめとする世界戦争の火種を消し止めなくてはならない。
 *現実化する世界核戦争の危機にあって、2024ノーベル平和賞は日本被団協に光を当てた。未曽有の非人間的極致の無差別大量虐殺の汚点を人類の歴史に刻んだアメリカの原爆投下による辛酸を舐めながらも、生き残ったヒバクシャは無念の死者たちを背負って立ち向かい闘ってきた。ノーベル平和賞は、築き上げてきた核のタブーが根幹から揺さぶられている現況に楔を打ち込もうと世界に呼びかけるものであった。
 *私たちは、終わりを見せない世界の核被害者の苦しみと拡大に立ち向かうため、2
025年10月に「核の無い未来を!世界核被害者フォーラム」をヒロシマの地で開催するにあたり、核権力と戦う世界の民衆に連帯を呼び掛ける。
  
私たちはヒロシマから世界に繰り返し訴える!
中東、東欧の戦火拡大の危機を止めよう! 民衆の命の灯を消させない!
核がある限りヒバクシャは増え続け、核戦争の危機をもたらす!
核時代に終焉を!

1500のキャンドルで発信しよう!


●プログラム当日  スタッフ集合16:00
■プログラム 
16:00~17:0  キャンドル設置
17:00~18:30   セレモニー
         ・キャンドル点灯
         ・写真撮影
         ・趣旨説明
         ・ノーベル賞特別アピール(日本被団協 箕牧、佐久間、田中さん)
         ・声明文読み上げ
・閉会挨拶
18:30~ 片づけ


    2025.1.22キャンドル・メッセージHANWA声明文

核兵器禁止条約発効4周年の今日、1月22日、1500本のキャンドルの灯で、「核と人類は共存できない」“ NUCLEAR & HUMANITY CAN’T COEXIST! ” と描き出し、亡き核犠牲者の魂と共に、原爆ドームの前から世界に呼びかける。

2021年1月には、核兵器禁止条約が発効し、核時代の終焉の一歩を刻んだ。来る3月には核兵器禁止条約第3回締約国会議を迎える。核兵器の違法性と核被害者の救済の義務を定めたことは評価に値する。今世界は、3年近く続く泥沼化したウクライナ戦争、パレスチナ・ガザで1年3か月余も続いたジェノサイドに続きイスラエルの飽くなき領土拡大の野望による中東危機の中で、ロシア、イスラエルによる核兵器使用の威嚇が繰り返され、今や人類を核戦争の危機にさらしている。世界戦争の火種を消し止めなくてはならない。

核兵器禁止条約は、核戦争による非人道性の極みを訴え闘ってきた原爆被爆者、核実験被害者たちの体験とそれを共有する運動の上に成立した。しかし、世界各地の核被害者の救済なくして核廃絶はないという被爆者らの訴えに反し、核被害者を「核兵器の使用と実験」によって影響を受けた者と狭く定義づけられているため、多くの先住民を含む核被害者が切り捨てられている問題がある。また、原子力の「平和利用」を奪い得ない権利と定めていること、加害者責任が明確にされていないことなどの致命的な問題もあり、今後の重要な課題として、ヒロシマから声を挙げて締約国会議などで取り組んで行かなくてはならない。

現実化する世界核戦争の危機にあって、2024ノーベル平和賞は日本被団協に光をあ
てた。未曽有の非人間的極致の無差別大量虐殺の汚点を人類の歴史に刻んだアメリカの原爆投下による辛酸を舐めながらも、生き残ったヒバクシャは無念の死者たちを背負って立ち向かい闘ってきた。ノーベル平和賞は、築き上げてきた核のタブーが根幹から揺さぶられている現況に楔(くさび)を打ち込もうと世界に呼びかけるものであった。

核の時代は、米国が広島・長崎に原爆を落とし、人間が地上から人類を抹殺する力を手に入れ、人類が滅亡の危機に直面して始まった。原爆投下は、一瞬にして無数の無辜の民を虐殺し、ヒロシマ・ナガサキに未曾有の非人間的悲惨さの極みをもたらした。地獄の惨禍をくぐり抜け生き延びてきた被爆者は、放射能の影響に今も苦しんでいる。
この間、核を握る核権力によって、放射能による健康への影響の事実は矮小化され、あるいは隠蔽されてきた。黒い雨や放射性降下物に曝された被爆者は今なお国に認定させるための訴訟を起こさねばならない状態にある。

核利用サイクルはウラン採掘に始まり、精錬、核兵器・核燃料製造、核実験、核兵器使用、原発稼働、原発事故、使用済み核燃料の再処理、核廃棄物の保管・処分、劣化ウラン兵器使用など、あらゆる段階で放射能による広範な環境汚染と人体への深刻な影響をもたらしてきた。
核の利用が、軍事利用であれ、商業利用であれ、深刻な放射能被害をもたらし、地球を破滅に向かわせるものであることは、引き起こされている現実が明らかにしている。放射能汚染は永遠に続く。人類は核エネルギーの利用を完全に放棄しなければ未来を失う。
「核と人類は共存できない」における「核」とは、「核兵器」だけではない。

私たちは、広島、長崎被爆80周年に当たり、核利用がもたらした非人間的な核災害の原点・ヒロシマで「核と人類は共存できない」という核絶対否定の理念を掲げ、核兵器を廃絶し、核利用を根絶するため、10月5、6の両日、広島市で世界核被害者フォーラムを再び開催する。
 2015年核被害者フォーラムの成果を引き継ぎ、世界の核被害者への救援、核被害者の権利と補償の確立、核利用の根絶への指針として世界に広めていく。
2025世界核被害者フォーラムの広島開催で世界の核被害者の苦闘に光を!
私たちはヒロシマから世界に繰り返し訴える!
  中東、東欧の戦火拡大の危機を止めよう! 民衆の命の灯を消させない!
  核がある限りヒバクシャは増え続け、核戦争の危機をもたらす!
核時代に終焉を!
                        2025年1月22日
           核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
                  共同代表  足立修一 森瀧春子


January 22, 2025
Statement on the Candle Message
from Hiroshima Alliance for the Abolition of Nuclear Weapons (HANWA)

Today, January 22, 2025, marks the fourth anniversary of the entry into force of the Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons (TPNW). To commemorate this day, 1,500 candles will be lit in memory of the souls of the deceased nuclear victims. These candles will spell out the message: “NUCLEAR & HUMANITY CAN’T COEXIST!”, a call we send to the world from the front of the Atomic Bomb Dome.

The TPNW marks the first step toward ending the nuclear age. The upcoming Third Meeting of States Parties to the Treaty, scheduled for March, deserves recognition for defining the illegality of nuclear weapons and obligating assistance for nuclear victims. However, the world remains in crisis, from the quagmire of the Ukraine war, ongoing for nearly three years, and the genocide in Palestine and Gaza, persisting for over one year and three months. Coupled with Israel’s territorial ambitions in the Middle East and repeated threats of nuclear weapon use by Russia and Israel, humanity is on the brink of nuclear war. It is imperative to extinguish the sparks of world wars, and the expanding war in the Middle East.

The Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons is rooted in the experiences of atomic bomb survivors and nuclear test victims, reflecting their fight to share the extreme inhumanity of nuclear war. However, challenges remain, such as the Treaty’s narrow definition of nuclear victims as those affected only by “use or testing of nuclear weapons.” This excludes many, including indigenous communities affected by the broader nuclear cycle. Additionally, the Treaty’s recognition of the “peaceful use of nuclear energy” as an inalienable right and the lack of accountability for nuclear perpetrators are critical issues that must be addressed.

As humanity faces the reality of potential nuclear war, the 2024 Nobel Peace Prize spotlighted Nihon Hidankyo. While enduring the egregious horror of nuclear attacks by the United States—attacks that have engraved an indelible stain of indiscriminate genocide and unprecedented inhumanity into the history of humankind—the hibakusha, or survivors of the atomic bombings, continued to fight, carrying the souls of those who tragically did not survive. The Nobel Peace Prize was a call to the world to address the current situation, in which the nuclear taboo that has been built up is being shaken to its foundations.

The nuclear age began with the United States use of atomic bombings on people in Hiroshima and Nagasaki. This is when humanity gained the power to wipe itself off the Earth and faced the danger of extinction. The atomic bombings slaughtered countless innocent people in an instant, bringing unimaginable suffering to Hiroshima and Nagasaki. Those who survived the horrors of hell continue to suffer from the long-lasting effects of radiation.

Today, nuclear-armed states and nuclear allies that control nuclear technology trivialize or conceal the health impacts of radiation exposure, leaving many A-bomb survivors, who were exposed to black rain or radioactive fallout, still fighting for official recognition as hibakusha.

The entire nuclear cycle—uranium mining, milling, nuclear weapon and fuel production, nuclear weapons and depleted uranium weapons use and testing, power plant operation, accidents, reprocessing of spent nuclear fuel, and waste storage and disposal—causes extensive environmental contamination and devastating health effects.

The reality is clear: whether for military or commercial purposes, the nuclear fuel chain leads to irreversible harm on the planet. Radioactive contamination persists indefinitely, threatening humanity’s future. We must completely abandon the entire nuclear fuel chain to ensure the survival of life on Earth.

The term “nuclear” in “Nuclear and humanity cannot coexist” extends beyond weapons; it encompasses the entire nuclear cycle. To this end, we will convene the World Nuclear Victims Forum on the 80th anniversary of the atomic bombings, October 5–6, 2025, at Aster Plaza in Hiroshima. This forum will champion the absolute denial of the nuclear as in “Nuclear and humanity cannot coexist” and present guidelines for providing relief to nuclear victims worldwide. These guidelines will establish rights, compensation, and a path toward abolishing the nuclear cycle.

Let the 2025 World Nuclear Victims Forum shed light on the struggles of nuclear victims across the globe.

We call on the world from Hiroshima:

Stop the escalation of wars in the Middle East and Eastern Europe.

Protect the light of life for all people.

As long as the nuclear cycle exists, it creates hibakusha and nuclear victims, and perpetuates the threat of nuclear war.

Let us end the nuclear age!

Shuichi Adachi and Haruko Moritaki
Co-chairs, Hiroshima Alliance for the Abolition of Nuclear Weapons (HANWA)


「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」概要

1月 8th, 2025

報道資料 2015年1月7日核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト
広島・長崎被爆80周年
「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」概要

行事名:
広島・長崎被爆80周年「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」
日時:2025年10月5日(日)―10月6日(月)2日間
会場:アステールプラザ (広島市中区)
主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト

呼びかけ団体(予定)
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)
原水爆禁止日本国民会議(原水禁)
原水爆禁止日本協議会(原水協)


賛同者: 協力していただける団体・個人を幅広く募ります。
賛同金 個人1口 1000円 団体1口 5000円
募金目標額900万円
(会場費用、同時通訳費用、招聘費用=海外約10人、国内約20人)


世界核被害者フォーラム開催目的

核利用サイクルはウラン採掘に始まり、製錬、核兵器・核燃料製造、核実験、核兵器使用、原発稼働、原発事故、使用済み核燃料の再処理、核廃棄物の保管・処分、劣化ウラン兵器使用など、あらゆる段階で放射能による広範な環境汚染と人体への深刻な影響をもたらしてきた。

私たちは、インドやアメリカなどのウラン鉱山採掘現場、劣化ウラン弾を撃ち込まれたイラクの現場、ネバダ核実験場の風下住民の現場や南太平洋の島々と世界各地の核実験場の現場を調査し深刻な被害実態を告発してきた。また、原発重大事故に遭ったチェルノブイリ、福島の人々がその生命、健康、生活、自然環境を失わされ破壊された現場の状況を、検証・調査・支援してきた。

ウランの採掘、製錬、核実験、核廃棄物の処理などは、先住民の人々の土地や抑圧された旧植民地で行われてきている。被害現場に共通しているのは、被害者たちが、常に無防備で弱者の立場にあることだ。いつもそこに見られるのは、一握りの権力者、資本の利益のために、いわれも無く理不尽に踏みにじられる民衆の犠牲だ。その犠牲の上に利益を上げる権力者の利己的な行動は許されないし、その行動が今や核戦争を招き、地球の気象変動をもたらし、人類を絶滅に追いやる危機を招来していることを私たちは直視しよう。

2015年被爆70周年に広島で開催した「世界核被害者フォーラム」で採択した「広島宣言」では、核被害者を「原爆の被爆者、核実験被害者、核の軍事利用と産業利用の別を問わず、ウラン採掘、製錬、核の開発・利用・廃棄の全過程で生じた放射線被曝と放射能汚染による被害者すべてを含む」とした。また、「核時代を終わらせない限り人類はいつでも核被害者=ヒバクシャになりうることを認識して、核と人類は共存できないことをあらためて確認」した。

そのときより世界はもっと厳しい核被害の現実にさらされている。私たちは、2025年広島・長崎被爆80周年に合わせて、『核のない未来を!世界核被害者フォーラム』を再び広島の地で開催する。

2021年1月には、核兵器禁止条約が発効し、核時代の終焉の一歩を刻んだ。核兵器の違法性と締約国による核被害者の救済の義務を定めたことは評価に値する。いま世界は、ウクライナ戦争、ガザで続くジェノサイド、中東危機の中で核兵器使用の威嚇が地域戦争の手段とされるなど、核戦争への危機が高まっている。核兵器禁止条約は、核戦争による非人道性の極みを訴え闘ってきた原爆被爆者、核実験被害者たちの体験と、それを共有する運動の上に成立した。しかし、世界各地の核被害者の救済なくして核廃絶はないという被爆者らの訴えに反し、核被害者を「核兵器の使用と実験」によって影響を受けた者と狭く定義づけているため、多くの先住民を含む核被害者が切り捨てられている問題がある。また、原子力の「平和利用」を奪い得ない権利と定めていること、加害者責任が明確にされていないことなどの致命的な問題もあり、これを是正させる取り組みが重要となっている。

80余年にわたり、核利用を進めてきた国々と核産業は、核の軍事利用あるいは「平和」利用を問わず、世界中に核被害者=ヒバクシャを生み出してきた。核被害の多くは、先住民や植民地支配の下に置かれた人々に押し付けられてきた。そして、チェルノブイリ、福島の原発重大事故を起こしてもなお、これらの国々と核産業は、「地球温暖化対策」を口実に原発推進を掲げ、核被害をさらに拡大させようとしている。

私たちは、世界で核被害をこれ以上ふやさないため、全ての核利用サイクルを断つ闘いの国際的ネットワークを強めよう。そのために、核被害地で闘う先住民を含む核被害者、運動家をはじめ、医科学的・法律的専門家を結集し、核がもたらしている被害の全容を徹底的に明らかにし、核利用の根底的な廃絶とこれ以上ヒバクシャをつくらない世界を目指し、核被害者および核被害者と共に闘う人々の国際的連帯の場を広島で作り出したい。

2025年のフォーラムでは、核被害者の実体験と訴えを反映させた核被害者救済と権利確立を目的とする行動指針を幅広い層の参加者と議論する。具体的な当事者目線の行動要綱は、先住民族やグローバルサウスを含む国際社会へ向けて発信し、核の根絶への指針として世界に普及を図る場を作り出す。

2015年フォーラムの成果を引き継ぎ、「世界放射線被害者人権憲章」をさらに発展させ、世界の核被害者への救援、核被害者の権利と補償の確立、核利用の根絶への指針として世界に広めていこう。

ヒバクシャの救済と人権獲得を!

世界の核被害者と共にヒロシマに集い、連帯の絆を結ぼう!


プログラム(案)

10月4日夕方 歓迎レセプション
場所候補:広島厚生年金会館or アステールプラザ

1日目 10月5日(日)
原爆資料館・原爆慰霊碑献花 9-10時

開会セッション10時―11時10分 アステールプラザ中ホール

セッション1ー 核サイクル被害現場から~核被害と核植民地主義・核の正義

10月5日

1.広島・長崎原爆

2.ウラン採掘・精錬、核燃料製造

10月6日

3.核実験と核植民地主義

4.原発事故・原発被曝労働

5.核廃棄物の処理・劣化ウラン兵器

セッション2ー 核被害者の権利と補償の確立、核利用の根絶に向けて

10月6日15時~
【世界核被害者の連帯をどう築くか】
閉会セッション: 17時‐17時半
【2025広島宣言提案・採択】


全期間:核被害写真ポスター展、関連美術作品展示
候補:
ドイツIPPNW「世界の核被害者」
インド・アシッシ・ビルリ「ジャドゴダ・ウラン鉱山」核被害の実態
川野ゆきよ ビジュアルアート作品
基町高校美術部の原爆の図画


参加呼びかけ対象

核利用サイクルの各段階の被害者、支援NGO、禁止キャンペーン運動、各分野専門家

<海外から> ●ウラン鉱山被害●核実験被害●原発事故被害●劣化ウラン弾被害●被曝労働被害(原発、核兵器製造、劣化ウラン弾製造)●反原発運動●各分野専門家 (医科学専門家、核問題専門家、法律専門家)
<国内から> ●ヒバクシャ  ・広島・長崎原爆被害者(黒い雨被爆者、被爆体験者、被爆2世など)・ビキニ事件被災者・福島原発事故被害者・原発労働被害者 ●反核兵器・反原発・反劣化ウラン兵器など運動団体●法律・原発・医科学などの専門家 ●政治学・社会学・歴史学・哲学分野の専門家●一般参加者


当面の予定

1月7日 記者会見(広島市役所)HANWA森滝春子マンハッタン井上まり
1月22日 核兵器禁止条約発効4年・核被害者フォーラム宣伝のキャンドルアピール 原爆ドーム前
1~2月 参加募集リーフレット 準備会(実行委員会)発足 賛同団体・個人向けお願い文書
2月8-9 核兵器をなくす国際市民フォーラム(東京)核兵器をなくす日本キャンペーン主催
3月 核兵器禁止条約締約国会議(ニューヨーク) 米国のグループなどから参加
5月 HANWA総会・記念講演会
8月6日 8・6ヒロシマ国際対話集会~反核の夕べ2025