紹介

2月 23rd, 2008

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(英語名:Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition 略称:HANWA)は、核兵器廃絶を願い、そのために行動する個人の集まりです。会の趣旨にご賛同いただける方はどなたでもご参加いただけます。

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2025.1.22キャンドルメッセージ

1月 8th, 2025

2025.1,22 Candle Art

https://www.e-hanwa.org/wp-content/uploads/2025/01/250122PDF-1.pdf

核兵器禁止条約発効4周年/2025世界核被害フォーラム・プレ企画Ⅳ       
1500本のキャンドルでヒロシマから訴える!全ての核犠牲者の魂と共に

NUCLEAR & HUMANITY 
CAN’T COEXIST!

核と人類は共存できない!


日時:2025.1.22(水) :16:30~18:30
場所:原爆ドーム前
主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)


趣旨:
*人類の英知で発効した核兵器禁止条約が4年目の記念日を迎えた。3月には第3回締約国会議を迎えるが、核被害者の対象拡大など多くの課題がある。
*今日の状況は、ウクライナ戦争は3年経てなお泥沼化し、イスラエル・ネタニヤフ政権はパレスチナ自治区・ガザへのジェノサイド攻撃に加え、レバノン、イラン、シリアなど中東に戦火を拡げ、領土拡大の野望をあらにしている。その間、毎日子どもや女性をはじめとする多くの無辜の民の命が奪われ傷つけられている。
*ロシアもイスラエルも核を持ち、使用の威嚇をしており、今や人類を核戦争の危機にさらしている。中東の戦火拡大をはじめとする世界戦争の火種を消し止めなくてはならない。
 *現実化する世界核戦争の危機にあって、2024ノーベル平和賞は日本被団協に光を当てた。未曽有の非人間的極致の無差別大量虐殺の汚点を人類の歴史に刻んだアメリカの原爆投下による辛酸を舐めながらも、生き残ったヒバクシャは無念の死者たちを背負って立ち向かい闘ってきた。ノーベル平和賞は、築き上げてきた核のタブーが根幹から揺さぶられている現況に楔を打ち込もうと世界に呼びかけるものであった。
 *私たちは、終わりを見せない世界の核被害者の苦しみと拡大に立ち向かうため、2
025年10月に「核の無い未来を!世界核被害者フォーラム」をヒロシマの地で開催するにあたり、核権力と戦う世界の民衆に連帯を呼び掛ける。
  
私たちはヒロシマから世界に繰り返し訴える!
中東、東欧の戦火拡大の危機を止めよう! 民衆の命の灯を消させない!
核がある限りヒバクシャは増え続け、核戦争の危機をもたらす!
核時代に終焉を!

1500のキャンドルで発信しよう!


●プログラム当日  スタッフ集合16:00
■プログラム 
16:00~17:0  キャンドル設置
17:00~18:30   セレモニー
         ・キャンドル点灯
         ・写真撮影
         ・趣旨説明
         ・ノーベル賞特別アピール(日本被団協 箕牧、佐久間、田中さんら)
         ・声明文読み上げ
・閉会挨拶
18:30~ 片づけ

「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」概要

1月 8th, 2025

報道資料 2015年1月7日核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト
広島・長崎被爆80周年
「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」概要

行事名:
広島・長崎被爆80周年「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」
日時:2025年10月5日(日)―10月6日(月)2日間
会場:アステールプラザ (広島市中区)
主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)
核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト

呼びかけ団体(予定)
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)
原水爆禁止日本国民会議(原水禁)
原水爆禁止日本協議会(原水協)


賛同者: 協力していただける団体・個人を幅広く募ります。
賛同金 個人1口 1000円 団体1口 5000円
募金目標額900万円
(会場費用、同時通訳費用、招聘費用=海外約10人、国内約20人)


世界核被害者フォーラム開催目的

核利用サイクルはウラン採掘に始まり、製錬、核兵器・核燃料製造、核実験、核兵器使用、原発稼働、原発事故、使用済み核燃料の再処理、核廃棄物の保管・処分、劣化ウラン兵器使用など、あらゆる段階で放射能による広範な環境汚染と人体への深刻な影響をもたらしてきた。

私たちは、インドやアメリカなどのウラン鉱山採掘現場、劣化ウラン弾を撃ち込まれたイラクの現場、ネバダ核実験場の風下住民の現場や南太平洋の島々と世界各地の核実験場の現場を調査し深刻な被害実態を告発してきた。また、原発重大事故に遭ったチェルノブイリ、福島の人々がその生命、健康、生活、自然環境を失わされ破壊された現場の状況を、検証・調査・支援してきた。

ウランの採掘、製錬、核実験、核廃棄物の処理などは、先住民の人々の土地や抑圧された旧植民地で行われてきている。被害現場に共通しているのは、被害者たちが、常に無防備で弱者の立場にあることだ。いつもそこに見られるのは、一握りの権力者、資本の利益のために、いわれも無く理不尽に踏みにじられる民衆の犠牲だ。その犠牲の上に利益を上げる権力者の利己的な行動は許されないし、その行動が今や核戦争を招き、地球の気象変動をもたらし、人類を絶滅に追いやる危機を招来していることを私たちは直視しよう。

2015年被爆70周年に広島で開催した「世界核被害者フォーラム」で採択した「広島宣言」では、核被害者を「原爆の被爆者、核実験被害者、核の軍事利用と産業利用の別を問わず、ウラン採掘、製錬、核の開発・利用・廃棄の全過程で生じた放射線被曝と放射能汚染による被害者すべてを含む」とした。また、「核時代を終わらせない限り人類はいつでも核被害者=ヒバクシャになりうることを認識して、核と人類は共存できないことをあらためて確認」した。

そのときより世界はもっと厳しい核被害の現実にさらされている。私たちは、2025年広島・長崎被爆80周年に合わせて、『核のない未来を!世界核被害者フォーラム』を再び広島の地で開催する。

2021年1月には、核兵器禁止条約が発効し、核時代の終焉の一歩を刻んだ。核兵器の違法性と締約国による核被害者の救済の義務を定めたことは評価に値する。いま世界は、ウクライナ戦争、ガザで続くジェノサイド、中東危機の中で核兵器使用の威嚇が地域戦争の手段とされるなど、核戦争への危機が高まっている。核兵器禁止条約は、核戦争による非人道性の極みを訴え闘ってきた原爆被爆者、核実験被害者たちの体験と、それを共有する運動の上に成立した。しかし、世界各地の核被害者の救済なくして核廃絶はないという被爆者らの訴えに反し、核被害者を「核兵器の使用と実験」によって影響を受けた者と狭く定義づけているため、多くの先住民を含む核被害者が切り捨てられている問題がある。また、原子力の「平和利用」を奪い得ない権利と定めていること、加害者責任が明確にされていないことなどの致命的な問題もあり、これを是正させる取り組みが重要となっている。

80余年にわたり、核利用を進めてきた国々と核産業は、核の軍事利用あるいは「平和」利用を問わず、世界中に核被害者=ヒバクシャを生み出してきた。核被害の多くは、先住民や植民地支配の下に置かれた人々に押し付けられてきた。そして、チェルノブイリ、福島の原発重大事故を起こしてもなお、これらの国々と核産業は、「地球温暖化対策」を口実に原発推進を掲げ、核被害をさらに拡大させようとしている。

私たちは、世界で核被害をこれ以上ふやさないため、全ての核利用サイクルを断つ闘いの国際的ネットワークを強めよう。そのために、核被害地で闘う先住民を含む核被害者、運動家をはじめ、医科学的・法律的専門家を結集し、核がもたらしている被害の全容を徹底的に明らかにし、核利用の根底的な廃絶とこれ以上ヒバクシャをつくらない世界を目指し、核被害者および核被害者と共に闘う人々の国際的連帯の場を広島で作り出したい。

2025年のフォーラムでは、核被害者の実体験と訴えを反映させた核被害者救済と権利確立を目的とする行動指針を幅広い層の参加者と議論する。具体的な当事者目線の行動要綱は、先住民族やグローバルサウスを含む国際社会へ向けて発信し、核の根絶への指針として世界に普及を図る場を作り出す。

2015年フォーラムの成果を引き継ぎ、「世界放射線被害者人権憲章」をさらに発展させ、世界の核被害者への救援、核被害者の権利と補償の確立、核利用の根絶への指針として世界に広めていこう。

ヒバクシャの救済と人権獲得を!

世界の核被害者と共にヒロシマに集い、連帯の絆を結ぼう!


プログラム(案)

10月4日夕方 歓迎レセプション
場所候補:広島厚生年金会館or アステールプラザ

1日目 10月5日(日)
原爆資料館・原爆慰霊碑献花 9-10時

開会セッション10時―11時10分 アステールプラザ中ホール

セッション1ー 核サイクル被害現場から~核被害と核植民地主義・核の正義

10月5日

1.広島・長崎原爆

2.ウラン採掘・精錬、核燃料製造

    10月6日

    3.核実験と核植民地主義

    4.原発事故・原発被曝労働

    5.核廃棄物の処理・劣化ウラン兵器

    セッション2ー 核被害者の権利と補償の確立、核利用の根絶に向けて

      10月6日15時~
      【世界核被害者の連帯をどう築くか】
      閉会セッション: 17時‐17時半
      【2025広島宣言提案・採択】


      全期間:核被害写真ポスター展、関連美術作品展示
      候補:
      ドイツIPPNW「世界の核被害者」
      インド・アシッシ・ビルリ「ジャドゴダ・ウラン鉱山」核被害の実態
      川野ゆきよ ビジュアルアート作品
      基町高校美術部の原爆の図画


      参加呼びかけ対象

      核利用サイクルの各段階の被害者、支援NGO、禁止キャンペーン運動、各分野専門家

      <海外から> ●ウラン鉱山被害●核実験被害●原発事故被害●劣化ウラン弾被害●被曝労働被害(原発、核兵器製造、劣化ウラン弾製造)●反原発運動●各分野専門家 (医科学専門家、核問題専門家、法律専門家)
      <国内から> ●ヒバクシャ  ・広島・長崎原爆被害者(黒い雨被爆者、被爆体験者、被爆2世など)・ビキニ事件被災者・福島原発事故被害者・原発労働被害者 ●反核兵器・反原発・反劣化ウラン兵器など運動団体●法律・原発・医科学などの専門家 ●政治学・社会学・歴史学・哲学分野の専門家●一般参加者


      当面の予定

      1月7日 記者会見(広島市役所)HANWA森滝春子マンハッタン井上まり
      1月22日 核兵器禁止条約発効4年・核被害者フォーラム宣伝のキャンドルアピール 原爆ドーム前
      1~2月 参加募集リーフレット 準備会(実行委員会)発足 賛同団体・個人向けお願い文書
      2月8-9 核兵器をなくす国際市民フォーラム(東京)核兵器をなくす日本キャンペーン主催
      3月 核兵器禁止条約締約国会議(ニューヨーク) 米国のグループなどから参加
      5月 HANWA総会・記念講演会
      8月6日 8・6ヒロシマ国際対話集会~反核の夕べ2025


      ノーベル平和賞の日本被団協への授賞についてのHANWA声明

      12月 1st, 2024

      ノーベル平和賞の日本被団協への授賞についてのHANWA声明
      「核と人類は共存できない」を世界共通の理念に!

      2024年ノーベル平和賞は日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与された。ヒバクシャへの授賞を英断された勇気ある選定に敬意を表明する。

      ノルウェー・ノーベル委員会フリードネス委員長は、授賞理由を発表するスピーチやインタビューにおいて、次のように述べた。

      ・・・1945年8月に、アメリカが広島、長崎に投下した2発の原爆によって、未曽有の人間的悲惨の極みをもたらした無差別大量虐殺と、地獄を生きのびた人々のケロイドや放射線障害による苦難は、長く覆い隠され顧みられずにきた。1956年、地元の被爆者団体は太平洋での核実験の被害者と共に自ら立ち上がり、日本原水爆被害者団体協議会を結成した。人類の文明を破壊する核の壊滅的な非道徳性の実態について身をもって証言し、この80年間核戦争の危機から何とか人類を守るため闘ってきた比類なき証人たちの組織である。
      現在、世界で惹き起こされている戦争で、まさに核が使われようとしている危機にある時、我々が被爆者の意志を引き継ぎ、核と人類は共存できないことを確認しよう。・・・

      私たちは、被爆者が、想像を絶する苦しみの中で、自らを救い、同時に人類をも救おうと決意し、血を吐く思いで闘い続け斃(たお)れていった先人たちの意志に学び、このノーベル平和賞が示した巨大な核権力との闘いに、あらためて勇気を奮い起こさなければならない。

      日本被団協は、広島・長崎の被爆者が、1952年までは戦後占領軍のプレスコードの中にあっても、様々な被爆者のグループを作り、お互いに寄り添い支え合いながら、生活苦や病苦、肉親たちを喪失した悲嘆から、自ら国に被爆者援護を求めて立ち上がり、結集していった。
      1954年のビキニ環礁におけるブラボー水爆実験により、第五福竜丸をはじめとする多くの漁船団は死の灰をかぶり、大きな犠牲をこうむった。核実験の被害を目撃した日本、世界の民衆は、原水爆禁止の国際的な運動に立ち上がり、一挙に大きな力を獲得して、1955年に第1回の原水爆禁止世界大会を開催し、被爆者たちは初めて世界に、原爆により受けた痛苦のさまを訴えた。
      1956年3月には広島県被団協を結成して、同年8月までに被爆者の全国調査に奔走し、15県に被爆者組織を立ち上げ、第2回原水爆禁止世界大会において日本被団協を結成するに至った。その後、全国に網の目を張って強力な組織を作り上げていった。結成宣言『世界へのあいさつ』で、「かくて私たちは自らを救うとともに、私たちの体験をとおして人類の危機を救おうという決意を誓い合った」と、発信したのだった。
      それは、日本被団協が当初から掲げてきた運動の理念と言われる「国家補償の理念にもとづく被爆者援護法の要求運動と原水爆禁止運動を車の両輪とする」というものである。この理念は、現在も取り組まれ続けている世界の核被害者の運動に引き継がれている先達からの遺産になっている。
      しかしながら、1957年に原爆医療法、1968年には原爆被爆者特別措置法を勝ち取り、その後1994年に一本化された被爆者援護法においても、被団協が追求した国家の戦争責任を認める「国家補償」の精神に基づく援護法とはならなかった。国家が戦争責任を認めないことに被爆者たちの怒りがどれほどのものであったかを推察し、共感を表明するところである。
      核被害、戦争被害の犠牲者は世界の殆どの地で、権力者の植民地主義、圧政による先住民をはじめとする弱き立場の民衆に及んできた。日本のアジアへの侵略により朝鮮韓国の多くの民が原爆被害者となったように。被爆者運動の先人たちの闘いの中でも孫振斗裁判のように闘われてきた。
      ノーベル平和賞の授賞理由には、被爆者運動が、核をタブー化した証言活動などの努力を評価しつつも、核被害者が自分たちへの国家の援護を求めてきた被爆者援護活動というもう一つの柱についての言及がなされていないのは残念であるが、これは日本における被爆者を中心とする私たちが引き継ぐべき課題であろう。次なる核被害者を生み出さないための闘いの原則として。

      ノーベル平和賞の授賞をうけ、私たちヒロシマは今後もさらに独自に歩み続けていく。
      私たちは、核被害者である先達たちが、孤独な、地を這う運動として出発し闘う中で認識し、向き合うべき対象を全ての核被害に向けてきたことに学び、核被害が核戦争における核兵器による被害にとどまらず、現在進行形で増え続けている核の被害、すなわちウラン鉱山採掘に始まり、核兵器、原発用に用いるウランの精錬、濃縮過程、2000回を超える核実験、原発事故による核被害、核開発利用のあらゆる段階で引き起こされている人間、環境の汚染に対し向き合い、あらゆる核を否定する反核運動をすすめていく。核の利用をやめない限り人類に未来はないことを再確認する。
      また、原爆被爆者対策基本問題懇談会が1980年答申で、「戦争被害は国民が等しく受忍しなければならない」とした、いわゆる「受忍論」「被曝線量などの科学的根拠の必要論」は、核被害を矮小化し隠蔽化するもので、われわれが乗り越えなければならない大きな課題である。

      HANWAは、2025年被爆80周年を迎えるにあたって、核兵器廃絶の闘いとともに、核のあらゆる利用サイクルを廃絶する闘いを担っていく決意をあらたにする。TPNW発効4周年の1月22日には1500本のキャンドルで、亡き核被害者の霊と共に”核と人類は共存できない”、”人類は生きねばならぬ!”と原爆ドームから世界にアピールすることに始まり、10月には、世界各地の核被害者を結集して「核の無い未来を!世界核被害者フォーラム」をヒロシマで開催する。ノーベル平和賞授賞に敬意と連帯で応え、ノーベル委員会委員長からも力強いメッセージを期待する。

      ヒロシマの先人の“遺言”「人間的原子の連鎖反応が、物質的原子の連鎖反応を越えねばならぬ」に習い、世界民衆の連帯の連鎖反応の力により、核エネルギーの連鎖反応で生み出される巨大な力に打ち勝とうと世界に呼びかける。

      フリードネス委員長が言及したように、ヒロシマから世界に普遍化してきた「核と人類は共存できない」という理念を共有し、連帯しよう。

                                           2024年11月26日
      核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)

      「世界核被害者の権利憲章要綱草案」を読み解く

      11月 2nd, 2024

      被爆80年世界核被害者フオーラム・プレ企画Ⅲ

      「世界核被害者の権利憲章要綱草案」を読み解く

      10月27日(日)に被爆80年の2025年に再び広島で開く核被害者フォーラムのプレ企画として、「世界核被害者の権利憲章要綱草案」から学べることは何か、いまの危機的状況の中でどう活用すべきなのか―。

      草案作成の中心となった憲法学者の浦田賢治さん(早稲田大学名誉教授)を講師に、オンライン学習会を行いました。YOU TUBE動画を公開いたしましたので是非ご覧ください。

      「世界核被害者の権利憲章要綱草案」を読み解く

      被爆80年世界核被害者フオーラム・プレ企画Ⅲ「世界核被害者の権利憲章要綱草案」を読み解く

      9月 28th, 2024

      SNS広報用

      印刷用PDF

      FACEBOOK https://www.facebook.com/profile.php?id=100064388874160


      日 時: 1027日(日) 午前10時から

      (米国東部時間26日午後9時から)
      オンライン約1時間半

      講師:  浦田 賢治 (うらた けんじ)さん

      コメンテーター: 振津かつみさん(医師)、 海渡雄一さん(弁護士)、 森瀧春子さん

      司 会: 井上まりさん(弁護士) 

      共 催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)/ 核の無い世界のためのマンハッタン・プロジェクト

      参加費:無 料 


      事前登録リンク
      https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZAufuGvqT8rGtWVh9JKHoHQZ_psWUsVHzQM


      *2021年1月に核兵器禁止条約が発効しましたが、核兵器は無くならないどころか、核戦争の危機や被曝の脅威は深まるばかりの現状に際し、核被害や核汚染に苦しむ人々の救済や権利確立は大きな課題です。
      *私たちは、原爆投下70年の2015年に、広島市で開催した世界核被害者フォーラムの最終日に、「広島宣言」と11項目の核被害者の権利を明記した「世界核被害者の権利憲章要綱草案」を採択しました。
      *被爆80年の2025年に再び広島で開く核被害者フォーラムのプレ企画として、この草案から学べることは何か、いまの危機的状況の中でどう活用すべきなのか―。草案作成の中心となった憲法学者の浦田賢治さん(早稲田大学名誉教授)を講師に、オンライン学習会を開きます。これ以上、ヒバクシャをつくらない世界に向けて、共に考え、行動しましょう。

      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

      講師 浦田賢治さんプロフィール
      早稲田大学名誉教授(憲法学)前国際反核法律家協会副会長。
      著書に「原発と核抑止の犯罪性:国際法・憲法・刑事法を読み解く」(日本評論社 2012)「核不拡散から核廃絶へ」(日本評論社 2010)他多数。『「グローバル・ヒバクシャ」の視点から読む国際法と日本国憲法』というテーマで2015年に広島市で講演した。


      今回の参加費は無料ですが、2025年10月5日と6日に広島市で開催する被爆80年「核のない未来を!世界核被害者フォーラム」を成功させるために、皆さまからのご支援をお願いいたします。


      【郵便振替】
       口座記号番号: 01380-4-103175
       加入者名: 世界核被害者フォーラム・実行委員会
      個人1口1,000円 団体1口5,000円


      核兵器廃絶を求めるヒロシマの会
      Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)
      代表 足立 修一 森瀧 春子 

      事務所:広島市中区八丁堀5-22メゾン京口門404号室 足立・西法律事務所
      電話: 082-211-3342

      Email :  hanwa@e-hanwa.org


      8月6日のオンライン配信を公開しています。

      7月 24th, 2024

      反核の夕べ2024. アーカイブはこちらです。
      https://youtube.com/live/YApgsKU8qcI?feature=share

      視聴は無料ですが、カンパをいただければうれしいです。

      【郵便振替】 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」
      01300-2-50889

      団体紹介

      7月 24th, 2024

      核兵器廃絶をめざすヒロシマの会
      Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition
            ( HANWA )
      【共同代表】 足立修一、森瀧春子
      【事務局】 〒730-0013 広島市中区八丁堀5-22 
      メゾン京口門404号室 
      足立・西法律事務所内
      【TEL】 082-211-3342 
      【Eメール】 hanwa@e-hanwa.org
      【HP】 http://www.e-hanwa.org/
      【郵便振替】 「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」
      01300-2-50889
      【年会費】 2,000円

      8・6ヒロシマ国際対話集会-反核の夕べ2024

      7月 13th, 2024

      PDF←チラシのPDFはこちら

      広島・長崎被爆80周年世界核被害者フォーラム・プレ企画Ⅰ
      <8・6ヒロシマ国際対話集会-反核の夕べ2024>
       シンポジウム「世界の核被害と連帯するために~2025年第3回世界核被害者フォーラム開催をめざして」

      日時:8月6日(火)14:00ー17:00
      場所:広島市まちづくり市民交流プラザ(広島市中区袋町6-36)
            6F マルチメディア・スタジオ

      資料代:1000円
      主催:核兵器廃絶をめざすヒロシマの会(HANWA)


      開催趣旨:
      核「軍事利用」と核「平和利用」が表裏一体となって押し進められてきた核利用サイクルの破綻は、福島第一原発事故がもたらした現実によって明らかにされた。ウラン採掘、核兵器、原発、劣化ウラン兵器など核利用のサイクルによりもたらされている非人道的被害の実態に学び、あらためて「核と人類は共存できない」ことを確認しよう。
      岸田政権は、収束のめどの立たない福島の核災害に蓋をし、原発の再稼働、核兵器保有に繋がりかねない使用済み核燃料再処理によるプルトニウムの備蓄など核利用サイクル政策を推進している。現実の厳しく厚い壁に立ち向かい得る叡智と力を蓄えたい。核利用のサイクルを断ち切るべく国際的な連帯のネットワークを築くため、広島・長崎被爆80周年になる2025年には「核のない未来を!第3回世界核被害者フォーラム」の広島開催をめざしている。本シンポジウムは、そのためのプレ・フォーラムとして、核災害の実態を知り、手を携えてその根絶への道を探る場とする。
      世界はいま核戦争の危機の中にある。ウクライナ、ガザなどで多くの市民が殺されている。NO WAR NO NUKES(戦争やめよう 核絶対否定)の声をヒロシマは世界に強く発信しよう。 

      ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

      基調講演

      (対談)”なぜいま世界核被害者フォーラムを開くのか”

       井上まりさん(オンライン参加) ニューヨーク在住弁護士 
       森瀧春子さん  HANWA共同代表  

        
      *井上まりさん  米国ニューヨーク州の弁護士で、核のない世界のためのマンハッタン・プロジェクト(Manhattan Project for a Nuclear-Free World) 共同創始者。
       核被災地と支援者のワーキンググループ( Affected Communities and Allies Working Group)など米国で13年間、反核運動を続けている。
       ーーーーーーーーーー


      討論会 

      パネリスト:
      *森下弘さん (ワールドフレンドシップセンター元理事長)   
          『北欧の反核と仏核実験場のヒバクシャ』
      *高野正明さん (広島「黒い雨」第1次訴訟原告団長)
      *高東征二さん (広島「黒い雨」第1次訴訟原告団事務局長) 
          『「黒い雨」の被曝影響を認めさせるたたかい』
      *ペトゥーチ・ギルバートさん Petuuche Gilbert (米先住民アコマ・プエプロ(録画ビデオ)  Acoma Pueblo, member of Indigenous World Association and the Multicultural Alliance for a Safe Environment)
          『米核実験、ウラン鉱山核被害者として国際的な反核運動』
      *柴口正武さん (元福島県教職員組合双葉支部長(なみえ創成中で定年退職)   現在・公益財団法人日本教育公務員弘済会福島支部専任幹事 )  
           『“原発災害”は現在進行中』 
      *高垣慶太さん (早稲田大学学生、世界のヒバクシャと出会うユースセッション)
          『マーシャル諸島での核実験と人びとの声〜初めての訪問報告を交えて〜』
      *テリィ・ケアンナさん Terracita Keyanna  (米先住民ナバホ族 ウラン鉱山被害者) 
          『米チャーチロック鉱滓ダム決壊被害との闘い』

      コメンテーター :振津かつみさん (医師、兵庫医科大学非常勤講師、福島原発事故被害から健康と暮しを守る会アドバイザー )
           『福島原発事故被害者手帳の取り組み/マーシャル諸島現地調査から』 
      コーディネーター; 藤元康之(HANWA事務局長)

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      「NO WAR NO NUKES 私たちはいま何をするべきか」

      4月 22nd, 2024

      HANWA総会のご案内

      日時:5月18日(土)13:30~16:30 
      場所:広島グリーンアリーナ(県立体育館)本館地下1階小会議室(広島市中区基町4-1)

      総会    13:30~14:00
      公開討論会 14:00~16:30

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      HANWAの運営委員たちによる討論を公開で行います。世界で戦争が続発し核戦争も起きかねない危険な状況のなか、私たちはどう行動すべきか話し合います。

      公開討論会テーマ
      ① 続発する戦争を止め、日本を戦争に巻き込ませないために私たちは何をするべきか
      ② 松井市長による広島市の平和行政の変質を正し、核戦争を起こさせない運動の先頭に広島市と市民が立つために私たちは何をするべきか

      米国の核兵器工場増強に反対する座り込み行動に連帯メッセージ

      4月 22nd, 2024

      アメリカから3月に広島・長崎への謝罪と和解の巡礼としてPax・Christ(パックス・クリスティ)が広島を訪れましたが、そのメンバーの一人アン・サレントロさんとお話しする機会を得ました。その折に、帰米後4月12日から5日間、カンザスシティの核兵器工場の増強工事に抗議して機材搬入阻止の座り込み行動を計画していると聞きました。カンザスシティの核兵器プラントは、米の核弾頭の非核部分の80%を製造しており、工場面積、人員の倍増をはかろうとしているということです。アメリカは、核軍縮どころか、実際にはこのように核軍事力の拡大を進めているということになります。

      この反対運動に連帯のメッセージを送りました。英文の修正は、現地の核状況に詳しいNYの井上まり弁護士が協力してくださいました。井上まり弁護士は、昨年11月の第2回締約国会議にTPNW6,7条についての提言書を一緒にまとめてくださった「核のない未来のためのマンハッタン・プロジェクト」で国際的に反核・人権運動を進めている方です。広島出身の芸術家・川野ゆきよさんともアメリカで一緒に運動をされています。アンさんや仲間の方からすぐに喜ぶ返事が来て、行動の実行委員会に回した、全米に呼び掛けている座り込み阻止行動の前でヒロシマからのメッセージとして読み上げる、HPにUPするということでした。その後も、現地に結集してメッセージを聞いた人たちが感涙している写真と共にヒロシマからの連帯に励まされて頑張ります!と伝えてこられました。アメリカの核兵器反対の最前線で戦っている仲間たちへの連帯の一歩になることを期待しています。残念なことに、この座り込み行動では10人の市民が逮捕されたとの連絡もありました。

      HANWA顧問  森瀧春子


      広島からの連帯メッセージ

      カンザスシティー核兵器工場(KCNSC)の拡張強化に抗し闘う仲間たちへ

      2024年4月6日

      原爆投下された広島で核の根絶を目指してたたかうヒロシマから、アメリカの核政策の要である核兵器工場の強化、拡張に対して戦う皆さんの勇気ある行動に敬意と連帯のメッセージを送ります。

      アメリカ合衆国は、1945年8月6日広島に、8月9日長崎に原爆を投下しました。その結果、即時に数十万の人々が大量虐殺され、生き延びた人々には放射能後障害や深刻な困難、遅れた死をもたらしました。79年間、私たちは、この重い無数の死や生きる苦しみを持たされたに人々を背負ってあらゆる核の根絶のために闘ってきました。

      核兵器禁止条約により国際的、道徳的に核兵器は非人道的兵器として断罪され、もはや使用は法的に禁止されたのです。たとえ、米国や日本の政府が禁止条約に背を向けたままであっても、人類のジェノサイドをもたらし、地球を破壊する兵器である事実は明らかです。

      今、アメリカが核戦争を促進するような核兵器の更なる開発強化のため、工場機能の拡大を進めようとすることは許されないことです。皆さんの座り込みや非暴力行動に私たちも連帯します。

      核の問題は一国家の問題ではなく、類的な問題です。核の開発は、ウラン鉱山の採掘から、精錬、濃縮、核兵器製造、核実験、核戦争のみならず、原子力発電による事故、高レベル放射性廃棄物の処理に至るあらゆる段階で深刻な核被害をもたらしてきました。科学文明の生み出した原子力の軍事利用、商業利用は、今や人類と地球を滅ぼす最悪の時代をもたらしています。その犠牲になるのは国境に関係なく、力を持たない市民、先住民、子供、女性たちです。

      広島の先人は、「核と人類は共存できない」と戦ってきました。私たち、今を生きる私たちは、それを引き継ぎ全ての命を、地球を守る義務があります。ウクライナで、パレスチナで核が使われる威嚇を、核を持つロシアやイスラエルなどの国家権力が行っています。戦争を、ジェノサイドを直ちに止めなければなりません。人類は、生きねばなりません。共に戦いましょう。

      核のない未来を! 戦争のない世界を! ジェノサイドの即時停止を! 

      森瀧 春子 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会

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      Message of solidarity from Hiroshima

      To our friends in the fight against the expansion of the Kansas City National Security Campas (KCNSC)                      April 6, 2024 

      From Hiroshima, where the atomic bomb was dropped and where I fight for the elimination of all things nuclear, I would like to send a message of respect and solidarity for your courageous actions in the fight against the strengthening and expansion of nuclear weapons facilities, which are the cornerstone of U.S. nuclear policy.

       The United States dropped atomic bombs on Hiroshima on August 6 and on Nagasaki on August 9, 1945. As a result, hundreds of thousands of people were immediately massacred, and those who survived suffered post-radiation sickness, severe hardship, and a slow death.

       For 79 years, we have fought for the elimination of all things nuclear, bearing the heavy burden of seemingly endless death and human suffering. The Treaty on the Prohibition of Nuclear Weapons condemned nuclear weapons as inhumane weapons internationally and morally, and their use was prohibited under international law.Even though the governments of the United States and Japan continue to reject the ban treaty, it is clear that nuclear weapons are weapons that will lead to the genocide of all humanity and destroy the planet.

       It is unacceptable for the United States to expand its capabilities in order to further strengthen the development of nuclear weapons that would facilitate nuclear war. We stand in solidarity with your sit-ins and nonviolent actions.The nuclear issue is not a one-nation problem, but a problem of all nationsThe development of nuclear weapons has caused tremendous damage at every stage; from the extraction of uranium to milling and enrichment, nuclear weapons production, nuclear testing, and nuclear war, as well as accidents caused by nuclear power generation and the disposal of high-level radioactive waste.

      The military and commercial use of nuclear energy created by science is now bringing about the worst era, which will destroy humanity and the earth. Regardless of national borders, it is the unarmed civilians, indigenous peoples, children and women who will become the victims.

      Our ancestors in Hiroshima fought for a nuclear-free world with the belief that “nuclear cannot coexist with humankind”. We, who live in the present, have an obligation to take over and protect all living things and the earth.Nuclear-armed states such as Russia and Israel threaten to use nuclear weapons in Ukraine and Palestine. We must end the war and genocide right now. Humankind must survive. Let’s fight together!For a nuclear-free future! For a world without war! To immediately end the genocide!

      Haruko Moritakii Hiroshima Alliance for Nuclear Weapons Abolition (HANWA)